掲載日 : [2020-08-26] 照会数 : 5176
文大統領 光復節演説 不平等是正を強調
[ 独立有功者の配偶者に大統領表彰を授与する文在寅大統領 ]
対日対話に焦点
韓国政府主管の第75周年光復節記念式典は15日、ソウルの東大門デザインプラザで開かれた。今年は互いの違いを尊重し、多様性を認め合う精神を継承する韓国がテーマ。包容と調和により、今後も引き続き国が発展していくというメッセージをこめている。
式典には独立有功者の遺族、国の要人ら約170人が出席した。新型コロナウイルスの感染拡大により、例年と比べ小規模な開催となった。
351人に独立有功褒賞が与えられ、このうち5人の遺族に表彰状などが贈られた。
文在寅大統領は、演説で「格差や不平等是正し共に生きる社会こそ真の光復」と強調した。文大統領はまた、強制徴用被害者への賠償を日本企業に命じた大法院(最高裁)判決を巡る韓日の対立について、「韓国政府は司法府の判決を尊重し被害者が同意できる円満な解決案を日本政府と協議してきた。いまも協議の門を開いている」とし、韓日関係を重点的に言及して、「いつでも日本政府と向き合う準備ができている」呼びかけた。
昨年の光復節の演説では日本による輸出規制強化を念頭に、日本を乗り越える「克日」のメッセージを強調したが、今年は強制徴用問題の解決に向けた韓日対話に焦点をあてた。
一方、「真の光復は平和で安全な統一韓半島で一人ひとりの夢と生活が保障されること」と述べた。
韓国で新型コロナウイルスの感染が再び拡大していることについては「依然として高い緊張感が求められる状況」とし、「政府はウイルスから国民の安全を守るまで全力を尽くす」と強調した。
(2020.08.26 民団新聞)