掲載日 : [2017-03-08] 照会数 : 5069
<JATA>地方観光で需要喚起…日本人訪韓客増へ提言
日本からの訪韓客を増やすための「緊急フォーラム」が2日、東京都内のホテルで開かれた。韓国ツアーで旅行需要の喚起を図ろうと2月に日本旅行業協会(JATA)海外旅行推進委員会内に設立されたばかりの「アウトバウンド促進協議会」(菊間潤吾会長)が企画。日本の旅行会社の企画担当者を中心に150人が参加した。
日本からの訪韓客数は2012年の352万人がピーク。15年にはマーズ(MERS、中東呼吸器症候群)の影響で半減。その後も円安に伴う海外旅行離れや韓日関係の冷え込みが続き、この4年間で100万人以上減少した。ようやく昨年になって229万人にまで回復したところだ。
フォーラムでモデレーターを務めた菊間会長は「韓国を訪れる日本人観光客数を増やすためには団体旅行客を増やし、ソウル以外の地方を訪れる旅行商品を開発しなければならない」と提言した。
これに応え、パネリストとして参加した韓国観光公社の申相龍東京支社長が「地方には潜在的な観光地が多い。カギを握るのは地方観光」と述べ、各地の伝統市場、文化観光祭り、国際イベントなどを組み合わせた旅行商品を提案した。今年の日本からの訪韓客は最低270万人を見込む。
5月には駐日韓国大使館で「修学旅行セミナー」を予定している。
(2017.3.8 民団新聞)