掲載日 : [2020-05-13] 照会数 : 9328
YouTubeで在日青年にエール…「在日ラジオパケストK放送局」
[ スタジオで収録作業中の金床憲局長(左) ]
「在日ラジオパケストK放送局」が在日同胞社会で静かな反響を広げている。登録者は直近の1カ月で約100人増やした。「韓国の未来を占う!」と題した第21代国会議員選挙の結果予想や「新型コロナ対策は韓国に学べ」と題した企画が評価された。スマホやパソコンから「YouTube」で視聴できる。
2部で構成。第1部は「日本のメディアが伝えない週刊韓国ニュース」とのコラボ。「在日ラジオパケストK放送局」の金床憲局長がMC(進行役)を務め、サラム西田さんが解説する。
4月11日は全世界が注目する韓国のコロナウイルス防疫対策を紹介した。完治者から採取した血しょうを注入して重篤な患者2人を完治させたというMBCニュースは日本にいてはなかなか知りえない事実だ。
KTV放送によれば、検査キットは米国を始めとする世界中の119カ国から提供の申し入れが届いているという。サラム西田さんは「なぜ日本政府は韓国に支援を求めないのか」と嘆息していた。
韓国の総選挙では15日の投票日を前に金局長自ら「希望的大胆予想」を発表して視聴者の関心を呼んだ。金局長は「在日1万人が在外投票権を行使すれば韓国の政党も無視できない」と語った。
放送局名の「パケスト」は「Podcast」の韓国語「パッケストゥ」を引用して名付けられた。
金局長は「日本社会で生きづらさを感じているであろう在日の若い青年や子どもたちに孤立しない環境を提供したかった」と話している。
昨年9月からスタート。当初は金局長が在日同胞と日本人のゲストを招き、韓日間にまつわる歴史の話、在日文学、千葉県の済州海女などを取り上げてきた。特にジャーナリストの安田浩一さんをゲストに在日特権の虚構性を論じた時は大きな反響を呼んだ。
収録は毎週土曜日。翌日曜日に編集し、月曜日の早朝5時から視聴できる。金さんは「ラジオがわりにしてもらえれば」と期待している。
(2020.05.13 民団新聞)