掲載日 : [2006-08-22] 照会数 : 5568
在外被爆者援護誓う 長崎市民団体が追悼集会
【長崎】長崎原爆の犠牲になった韓国・朝鮮人を追悼する集会が9日早朝、長崎市松山町の原爆落下中心地近くの公園にある慰霊碑前であった。出勤前の在日同胞と日本人市民ら300人が参列し、犠牲者の冥福を祈った。
韓国からは7月に78歳で亡くなった在外被爆者長崎訴訟の元韓国人原告李康寧さんの長男、太宰さんが駆けつけた。太宰さんは「昨年の集会に父と一緒に参加したことを思い出しました。父の遺志を継いで在外被爆者の支援活動を続けたい」と語った。
この日の追悼集会を主催した長崎在日朝鮮人の人権を守る会の高実康稔代表は、最高裁が6月の在外被爆者訴訟判決で原告敗訴を言い渡したことに触れ「李さんを最後に襲った悲しみを思うと日本の(被爆者援護の)現状を改めさせる努力を李さんの霊前に誓います」と述べた。
(2006.8.22 民団新聞)