掲載日 : [2021-02-25] 照会数 : 4980
百済の金銅飾履 2点を宝物指定
[ 金銅飾履 ]
文化財庁は16日、「全羅北道高敞鳳徳里第1号墳と全羅南道羅州の丁村古墳から出土した百済時代の金銅飾履2点を宝物に指定予告する」と発表した。この2点は、完形に近い状態で保存されていた。
鳳徳里の第1号墳から出土した金銅飾履は、5世紀中頃、支配層の葬儀で故人の足に履かれた儀礼用品。全体の形は船に似ており、龍や蓮の花などの模様が飾られている。
丁村古墳から出土した金銅飾履(写真)は、鳳徳里の第1号墳のものより遅い5世紀後半のものと推定される。特に足の甲の部分についている龍頭飾りは、現存する金銅飾履のうち唯一の事例。この靴を履いたのは40代女性と推定している。
(2021.02.24 民団新聞)