掲載日 : [2017-05-31] 照会数 : 4694
北韓社会の民主化へ「脱北民代表者会議」…11カ国参加
「ブリュッセル人権宣言」採択
北韓市民の人権改善と北韓社会の民主化を達成させるための「全世界脱北民代表者会議」に日本代表として参加した木下公勝氏(関東脱北者連合会代表、北朝鮮の生命と人権を守る会副代表)が27日、東京・港区の人権ライブラリーで会議の模様を報告した。報告会は「北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会」と「NO FENCE」による共同主催。
「全世界脱北者会議」は日本、韓国、英国、米国など11カ国から脱北者の代表団が参加して4月25日、ベルギーの首都ブリュッセルのプレスセンターで開かれ、北韓市民の人権解放と民主化を世界に向けて呼びかけた「ブリュッセル人権宣言」を満場一致で採択した。
木下代表は報告で「北韓は数々の経済制裁を受けながらも、まだ独裁政権を維持している。いまも北で苦しんでいる人たちを救うためには、国際社会の協力が必要だ」と述べた。また、韓国の新政権に対して「北に核開発の中止を呼びかけていくことが、韓半島統一への重要なアクションだ」と語った。
共催団体である「NO FENCE」の小川晴久代表は「今回の人権宣言によって、世界中の人々が北韓の人権について深く知る契機となればいい。そして、北韓で苦しんでいる人たちの助けになることを願う」と述べた。
(2017.5.31 民団新聞)