掲載日 : [2016-06-29] 照会数 : 4229
浅川伯教・巧を漫画に…「偲ぶ会」が20周年記念事業
[ 総会で記念事業について発表する永関福次会長 ]
韓国人の心の中に生きる
【山梨】浅川伯教・巧兄弟を「偲ぶ会総会」が26日、山梨県北杜市で行われた。同会は今年が創立20周年。総会には300人が参加した。
「偲ぶ会」の永関福次会長は「韓国の人々と協力し、兄弟の業績を伝えてこられたのは光栄だ」と述べた。特に弟の巧が昨年、朝鮮日報と国立大韓民国歴史博物館が選定した「韓国を輝かせた世界の70人」に選ばれたことは「20年経ったいま、韓国の人々にも徐々に認知されていることを実感する」と感慨深げに語った。記念事業として韓国にある巧の墓地に標識(記念碑など)と「東屋」の建立を推進していく。
浅川兄弟の存在を広く知ってもらおうと、漫画化することも目指している。同会事務局次長の比奈田善彦さんは「漫画を通じて、兄弟の功績をもっと多くの人に知ってもらうことが偲ぶ会の次なるステップにつながる」と語った。
浅川伯教・巧兄弟は現・北杜市出身。植民地統治下の韓国で現地の陶芸に感銘を受け、ソウル市に朝鮮民族美術館を開設した。また窯跡への調査を重ね、著作などを通じて韓国の陶芸文化を日本に伝えた。特に、弟の巧さんは韓半島の緑化にも貢献した。
(2016.6.29 民団新聞)