掲載日 : [2016-07-13] 照会数 : 5713
韓日友情の華マッコリ誕生…日本産米×韓国の小麦麹
伝統技法で醸造
山武郡芝山町で工房開き
【千葉】日本産コシヒカリと韓国の小麦麹を使った、華マッコリ「芝山醸造」工房開きが10日、千葉・山武郡芝山町で開かれ、民団中央本部の役員、民団韓食ネット協議会の関係者ら約30人が参席した。
華マッコリが商品化されたのは昨年4月。しかし、東京国税局の「酒類製造免許」がなかなかおりず、6カ月目の同年3月に、ようやく取得することができた。製造元である芝山醸造代表の後藤英毅さんが民団千葉本部の同年10月マダンに出品していたことから同本部の金鎮得団長が代表を務める東京フーズが販売を手がけることになった。
後藤さんはあいさつで「ここまでやっとこられた。皆さんに喜んでもらえるようなマッコリを作っていきたい」と抱負を述べた。
工房の地主であるメルキュールホテル成田の社長である黄環浩さんは、10年前に土地を買い上げ北海道から水産物を仕入れて加工していた。黄さんは「ここは水がきれいで井戸水があり、千葉で一番いい場所。品質のいいマッコリを作ることを願っている」と期待を込める。
工房の敷地は900平方メートル。全羅北道高敞郡で作られている伝統的な甕(カメ)15個を輸入し、韓国の伝統的な技法で作っている。甕一つの容量は200リットルだが、発酵のことを考えて90リットルしか作らない。出来上がったマッコリは、750ミリリットルのペットボトル120本分になる。マッコリのしぼりカスは産業廃棄物になるが、ここでは牛のエサとして利用されるなど環境にも配慮している。
杜氏は韓国国家醸造協会で3年学んだ李昌さん(43)が、祖母の時代から受け継いできた酸味と品のいい甘みを持つマッコリ作りを手がける。李さんは「韓国の本場の味を提供できるのが嬉しい」と張り切っている。母親の尹東姫さん(65)は味などのチェックを行うという。
金団長は「千葉で生まれた自慢の一品。人口甘味料などは一切入っていない。大量生産はできないがぜひ、多くの方に飲んでいただきたい」と話す。
小売り価格750円。ホームページ(http://hana-makgeolli.com../old\/html\/hana.htm#107)。
(2016.7.13 民団新聞)