
李滄東監督の傑作映画『oasis』(2002年)が、在日コリアン3世のみょんふぁ翻訳、山田佳奈脚本・演出で世界初舞台化され、都内で上演中だ。
映画『oasis』は、社会に馴染めないまま30歳を目前に出所した青年と脳性まひを患い体の不自由な女性の特異ながらも純粋な恋愛と、周囲に理解されないその行方を描いた鮮烈で衝撃的な作品。同年の韓国MBC映画賞で最優秀作品賞、監督賞、脚本・脚色賞、主演男優賞、主演女優賞、新人女優賞、さらに第59回ベネチア国際映画祭で最優秀監督賞、新人俳優賞、国際批評家連盟賞を受賞するなど、国内外で高く評価された。
現在も多くのファンを持つ本作を、在日3世で司会・通訳・翻訳業で活躍するみょんふぁが翻訳を担当し、脚本・演出を山田佳奈が務めた。山田は自身が一番愛してやまない映画は『oasis』として、人間が生きるために発するエネルギーを描く魅力的な作品に創り上げた。
ストーリー
ひき逃げ事故を起こした兄の身代わりとなり、服役することになった青年ジョンドゥ(丸山隆平)。刑務所から出所し、家族のもとへ戻るものの、皆からけむたがられていた。
ある日、事故の被害者家族のアパートを訪れた彼は、寂しげな部屋で一人取り残された女性コンジュ(菅原小春)と出会う。
脳性麻痺を持つコンジュは、部屋の中で空想の世界に生きていた。
二人は互いに心惹かれ合い、純粋な愛を育んでいくが、周囲の人間は誰一人として彼らを理解しようとはしなかった…。
東京・サンシャイン劇場で3月30日まで上演、大阪・森ノ宮ピロティホールで4月4~12日、愛知・東海市芸術劇場大ホールで4月17~19日。