オリニたちにとっておそらく1年でもっとも心ときめくクリスマスシーズン。民団や婦人会、青年会などが、心に残る思い出をプレゼントしようと、趣向を凝らした子ども会を開いている。オリニジャンボリー参加者も多く、再会を喜びあう姿も見られた。北は岩手から南は福岡まで、各地からオリニの楽しそうな歓声が聞こえてきた。
ボウリング場で
婦人会岩手本部(韓桂子会長)は会場を韓国会館から今年は盛岡市内のボウリング場に移した。これは子どもたちにも新鮮だったようだ。4日のクリスマス会に参加した子どもたちは、「ボウリングも楽しかった」と喜んでいた。参加者10人全員にお菓子をぎっしり詰め込んだクリスマスブーツが贈られた。
民団宮城本部(李根団長)では5日、韓国会館に子どもたち50人が参加。保護者を加え、会場は100人で満席となった。全員、「メリークリスマス」のかけ声を高らかに手持ちのクラッカーを鳴らしスタートした。チームに分かれ、ユンノリ、借り物競走を楽しんだ。
クリスマス会に先だって10年度「オリニ文化スクール」の修了式も行った.全員、韓国語で自己紹介し、会場から喝采を浴びた。10年度の登録者は35人。お祝いに「オリニ保護者の会・ヒマン(希望)」が韓国語でコーラスを披露した。
栃木青商(崔鎌憲会長)は18日、宇都宮市内のホテルで1世から4世まで幅広い年代層から約300人が集う家族交流クリスマスパーティーを開いた。今年で12回目。栃木では最大規模の同胞行事。民団栃木本部から同青商設立メンバーでもある金一雄団長が駆けつけた。
主役はこの日を楽しみにしていたという小さな紳士・淑女たち。韓国語クイズが始まると元気に手を挙げ、ジャグラーのパントマイムやジャグリングショーに夢中になっていた。
崔会長は、「このなかから将来の同胞社会の担い手が育ってくれれば」と、期待を込めていた。
青年会愛知本部(鄭俊生会長)は4日、会員10人が子どもたちに人気のキャラクター着ぐるみを身につけ、愛知韓国人会館で出迎えた。これには子どもたちも大喜び。青年会のメンバーと一緒になってクリスマスケーキや凧をつくり、じゃんけんゲームに興じた。
この日参加した子どもたちは33人。それぞれ名古屋韓学が設置した「土曜学校」や夏のフットサル大会、林間学校などを通じて旧知の間柄だけに、和気あいあいの雰囲気だった。
民団奈良本部(趙政夫団長)は4日、民団会館でクリスマス会を開いた。参加した7人はみんな「オリニ土曜学校」に通う子どもたち。この日は学習を休み、講師の尹恩姫さんの指導のもとでクリスマスカードをつくった。高眞ちゃん(小5)は、「ソウルでのオリニジャンボリーに参加してたくさんの友達ができた」と1年を振り返った。お昼には保護者の用意した手巻き寿司や鳥の唐揚げにかぶりついていた。
創作ダンス披露
民団兵庫宝塚支部(宋炳國支団長)は子どもたちだけでも60人と、例年を上回る参加者が見られた。12日、同支部会館内特設ステージに次々と立ち、元気いっぱいのパフォーマンスを見せた。ダンスチーム「チェリーエンジェル」は、リズムをとったり一緒に踊ったりと、はしゃいでいた。
婦人会は子どもたちのために、おにぎりや唐揚げ、チヂミ、フランクフルトなどをテーブルいっぱいに並べた。
広島韓国学園(沈勝義学園長)が4日、広島韓国会館で開催したパーティーには例年を上回る18人が参加。学園スタッフや青年会が企画したミニゲームに興じ、一緒になってクリスマスソングを歌った。ビンゴ大会ではお目当ての景品を手に入れようと一生懸命。
保護者の一人は、「小学校や幼稚園に行くときと違って、きょうは自ら率先して準備していた」と笑顔を見せていた。
青年会福岡本部(呉安岐会長)は各種ゲームを用意して子どもたちを迎えた。なかでもスタッフが画用紙に描いた絵を見て韓国語で答えるクイズでは、記憶の底にある韓国語を思い出そうと必死な表情だった。正解すれば賞品をもらえるチーム戦とあって、会場は盛り上がった。5日、福岡韓国会館に昨年を上回る30人が参加した。
(2010.12.22 民団新聞)