掲載日 : [2016-05-25] 照会数 : 6877
<創団70年>在日の歴史・貢献伝えたい…本国巡回写真展スタート
[ 本国巡回写真展スタート ] [ テープカット後、呉公太団長の説明を聞きながら観覧する来賓ら(16日、ソウル市庁舎) ]
民団創立70周年記念写真展(共催=民団、在外同胞財団)が16日、ソウル市庁舎を皮切りに全国巡回をスタートさせた。オープニングセレモニーでは、国会議員や政府関係者、学識者、在日企業人ら200人余りが見守るなか、呉公太民団中央団長、圭在外同胞財団理事長、朴元淳ソウル市長をはじめ徐清源韓日議員連盟会長、金守漢韓日親善協会中央会会長、金武星セヌリ党前代表や別所浩朗駐韓日本大使らによるテープカットが行われた。
共に歩んだ絆さらに深く
テープカット後、呉団長は「民団は70年間にわたって本国の発展を願いながら歩み続けた。その歴史を一人でも多くの韓国国民に知ってもらえたらうれしい」と呼びかけた。朴市長は祝辞で「喜びも悲しみも祖国とともに歩み、ソウル市と祖国発展に寄与してきた民団は私たちの大切な財産。これからも在日同胞の求心体となり韓日の懸け橋として大きな役割を果たしてほしい」と激励した。
徐議連会長、金親善協会長も「韓国の発展に尽くしてきた在日同胞は世界一の愛国者。この事実を若者をはじめ、多くの国民が知る機会になってほしい」と期待を込めた。
別所大使も「70年間にもわたって日本社会と共生し、在日韓国人の権益向上と懸け橋として両国関係の発展に努力してきた民団の歴史と在日の人生を振り返る写真展の開幕を心から祝う」と述べた。
さっそく市職員をはじめ市民や観光客が観覧。「済州名物となったみかんが在日同胞の苗木寄贈から始まったことを初めて知った」「差別と闘いながらも祖国に貢献してきた在日同胞の生き方に涙が出た」などと感想を述べていた。中には「民団の創団記念式を韓国で開いてほしい。私もその場に行きたいから」とのリクエストもあった。
民団の支部などでも写真展に合わせて訪韓団を企画した。17日は、宮城仙北支部と東京目黒支部一行が訪れ、観覧した。
(2016.5.25 民団新聞)