掲載日 : [2016-06-08] 照会数 : 4515
李禹煥さん作品13点贋作と判定…ソウル警察
ソウル地方警察庁の知能犯罪捜査隊は2日、韓国を代表する在日の現代美術家、李禹煥さん(80)作品の贋作である可能性が高いとみて押収した絵画13点について、国立科学捜査研究院(国科捜)の鑑定結果で贋作と判定されたと発表した。
韓国の美術館に展示、所蔵されている李さんの作品6点と比較したところ、押収したものは絵の具の成分やキャンバスの制作方法が本物と異なっていた。李さんの作品の贋作が出回っているといううわさは2012年からあったものの、警察が贋作の存在を正式に発表したのは初めて。
警察が押収した絵画は、個人のコレクターが購入した4点、贋作の流通、販売ブローカーが保管していた8点、韓国のオークションに昨年出品された1点。1点あたり4億ウォン(約3700万円)で売買されていたという。
鑑定に加わった国際美術科学研究所のチェ・ミョンユン所長は「国が贋作調査チームを作り、鑑定の専門家を育成して贋作が出回らないよう体系的に管理すべきだ」と語った。
(2016.6.8 民団新聞)