掲載日 : [2017-03-29] 照会数 : 5362
戦前の旧青山トンネル工事犠牲者16人を偲ぶ…民団と日韓協
[ 供養塔前で読経する僧侶 ]
【三重】1920年代後半、三重県伊賀市旧青山町と津市の旧白山町の間に掘られた鉄道用の旧青山トンネルの工事中に亡くなった韓半島出身者と日本人、合わせて16人の犠牲者を偲ぶ「第14回旧青山トンネル工事殉難者慰霊祭」が20日、名賀郡青山町伊勢路の供養塔前で行われた。
民団三重本部(殷慶基団長)と三重県日韓親善協会(山口久彦会長)が共催。禹炳旭駐名古屋領事や崔美代婦人会三重本部会長、稲葉敏昭名張駅駅長ら参列者30人全員が焼香した。殷団長は「みなさんに幅広く知ってもらう意味でも、慰霊祭はこれからも続けていく」と述べた。
同胞犠牲者の存在は、旧青山町の青山中学1年生21人の生徒が総合学習で行った調査で明らかになった。これがきっかけで慰霊祭が03年から民団と日韓協の共催で始まった。
(2017.3.29 民団新聞)