掲載日 : [2016-05-25] 照会数 : 4895
<日高市>渡来の歴史次代へ…高麗郡建郡1300年祭
[ 2500人が参加した記念式典 ]
【埼玉】高句麗からの渡来人が日高、飯能を中心とする地域に高麗郡を建郡してから今年で1300年。未開の地を開拓した先人を偲ぶ記念祭が21、22の両日、日高市、日高市議会、高麗郡建郡1300年記念事業日高市実行委員会によって日高市文化体育館ひだかアリーナ周辺を会場に開催された。両日とも祭りの主役は渡来の歴史と文化を未来に語り継ぐ子どもたちだった。
京畿道知事迎え式典
ひだかアリーナでの記念式典は21日、韓日の招待客ら2500人が出席して開催された。日本政府を代表して萩生田光一内閣官房副長官、韓国からは京畿道の南景弼知事、日高市と友好都市の烏山市から郭相旭市長らがお祝いに駆けつけた。
主催者を代表して谷ヶ崎照雄市長は、「高麗郡は韓国との善隣友好の証し。渡来人が遺した歴史と文化、フロンティア精神を引き継ぎ、未来を担う子どもたちに伝えていくことが私たちの課題」と述べた。南知事も、高麗郡の歴史を両国の若い世代に広く知らせようと努力してきたことを明らかにし、「子どもたちこそ韓日友好関係を築く希望だ。友好協力のスタートは日高からできると信じている」と応えた。
第2部では高麗郡建郡1300年記念雅楽団が、高麗楽の代表的な舞楽である「納曽利(なそり」を演奏。「越天楽今様」では演奏に市内の小中学生約70人が合唱で加わり、建郡1300年を声高らかに祝った。
1階フロアでは「古代高麗郡展」が同時開催された。遺跡から発掘された須恵器、土師器、硯、稲刈りに使った鎌、耕作用の鋤先などをパネルとともに展示し、訪れた市民の関心を集めた。
■□
烏山市からも
友好都市提携今年で20周年
烏山市と日高市が96年に友好都市提携を締結してから今年で20周年。高麗郡建郡1300年記念祭に合わせ、烏山市からは郭市長のほか、文英根市議会議長をはじめとする議員や市の職員など24人が来訪した。
両市は好都市提携を結んで以降、市長が相互に公式訪問。03年からはスポーツ交流事業として両市の小学生が交互に往来し、サッカーを通じて親交を深めてきた。
郭市長は式典の後、両市の長い友好親善を願って谷ヶ崎市長の案内のもと、市役所敷地内で記念植樹を行った。
(2016.5.25 民団新聞)