厨房を舞台に繰り広げられる韓国の人気ノンバーバル(非言語)パフォーマンス「NANTA(ナンタ)」の制作会社、PMCプロダクションは2日、同公演の国内外での累計観客数が昨年12月31日時点で1008万5010人となり、韓国の公演史上初めて1000万人を超えたと明らかにした。
1997年10月、ソウル市中区の湖厳アートホールで初演された同公演は、4人の調理人と支配人が登場し、伝統婚礼の際に出される料理を大急ぎで準備する様子を面白おかしく表現。リズムは韓国伝統芸能の打楽器演奏「サムルノリ」から取り入れた。
セリフがなく、年齢や国境を越えて誰もが楽しめるのが魅力。99年にスコットランドのエジンバラで開かれた「フリンジ・フェスティバル」に参加したときは全席完売となり、03年にはニューヨークのブロードウェイに進出するなど、51カ国・地域の289都市で3万1290公演が行われ、これまで包丁1万8975本、まな板2070枚、キュウリとニンジンがそれぞれ31万2900本、キャベツ21万9030個、玉ネギ12万5160個が使用された。
26日にはソウル・忠正路の専用劇場で1000万人突破記念イベントが開催される。韓国以外にも海外ではタイ・バンコクに専用シアターが4カ所あり、常時公演が行われている。
中国にも本格進出
宋承桓会長は「先月から中国、上海、マカオで公演が始まり、春には広州でも公演する。中国進出が本格化すれば、観客2000万人突破までに、それほど時間はかからないだろう」と見込んでいる。
(2015.1.15 民団新聞)