まず中学生 ソウルに集う
在日同胞社会の次世代育成運動の一環として、日本の学校に在学する中学、高校、大学生(短大・専門学校生含む)を対象とした、ソウルでの「2015在日同胞次世代サマースクール」(民団主催、在外同胞財団後援。引率団長=許槿一中央副団長。いずれも3泊4日)が28日からスタートした。先陣を切ったのは中学生コースで、全国から98人が参加、31日までの日程でソウルのオリンピックパークテルが拠点となる。
伝統文化体験・先端企業訪問も
参加者は、各地民団でのオリニ行事にこれまで参加したことはなく、韓国訪問も初めてという生徒から、オリニジャンボリー(全国の小学校4・5・6年生対象)経験者などさまざま。参加動機も「おいしい韓国料理を楽しみにしている」「伝統文化の体験イベントが楽しみ」「ソウルを見学して韓国語も勉強したい」「同世代の人といろいろと話してみたい」「多くの在日の友人をつくりたい。LINEなどを使い、より気軽に連絡ができる」といろいろ。
初日には許引率団長から「在日同胞社会と民団の歴史および現況」についての講義を受けた。2日目には韓国の専門家らによる「解放70年・韓日国交正常化50年を迎えた韓国の今」「北韓の実像と統一問題」などの講義を受けた後、南侵用第3地下トンネルと北韓開城地域を臨む都羅展望台を訪問。
3日目には三星電子見学、伝統文化体験「韓紙工芸・手鏡作り」に続き明洞ショッピング、ノンバーバル(非言語)パフォーマンス「NANTA(ナンタ)」公演の鑑賞などが組まれている。
ソウルでのサマースクールは、日本各地に暮らす次世代同胞に交流の場を設け、友達の輪を広げることはもちろん、在日同胞史を学ぶと同時に、文化体験・産業視察などを通じて母国の現況を知ることで、同胞社会および母国をより近い存在と感じてもらうことを目的としている。
この後、高校生(8月4日〜7日)、大学生(8月9日〜12日)の順で実施される。いずれも100人規模。
(2015.7.29 民団新聞)