掲載日 : [2021-07-22] 照会数 : 6064
映画「パッチギ」から在日の生き方考える…学生会例会
[ 閔秀智会長(手前)と参加メンバー ]
在日本大韓民国学生会中央本部(閔秀智会長、都留文科大学)は17日、東京・港区の韓国中央会館で映画「パッチギ」(2005年、井筒和幸監督)をDVD鑑賞し、感想を語りあう「勉強会」を開催した。
映画は京都を舞台に日本人の少年と在日同胞の少女との間に芽生える恋を中心とした青春映画。閔会長は「在日とか、韓国と日本の関係に関わる映画だし、私たちの共有できる話題として見やすい」と選んだ。上映を前に「心に響いたセリフ」「心に引っかかるセリフ」があったら聞かせてと呼びかけた。
参加者の印象に残ったのは、日本人の高校生が思いを寄せる在日同胞少女のために韓国語を学び、「イムジン河」を歌う姿。ある会員は「仲が悪いといわれれば、どちらかが歩み寄ることがうれしいし、すてきなこと」と感想を述べた。
映画の背景となったのは68年。登場人物は参加者の親の世代にあたる。朝鮮学校と日本の高校生たちのいがみ合いがあったことは知らなかったという。「ほんとうだったんだろうな。初めて知った」という驚きとともに「暴力を肯定している」「コテコテ、誇張されている部分は嫌い」という批判的な声も聞かれた。
閔会長は「ああ、こういう見方をする人もいるんだな」と、いろんな人の意見、感想を聞くことで見識も深まるのではと話していた。この日はコロナ禍のため、参加者を8人に制限したという。
(2021.07.21 民団新聞)