
映画雑誌「キネマ旬報」が主催する第99回キネマ旬報ベスト・テン(25年)の授賞式が19日に都内で開催され、ドキュメンタリー映画『よみがえる声』で文化映画1位に輝いた在日同胞の朴壽南・朴麻衣の共同監督も舞台に上がり、受賞記念のトロフィーを受け取った。
『よみがえる声』は広島・長崎の原爆被害者、長崎の軍艦島に連行された徴用工、沖縄戦に動員された元軍属、旧日本軍の「慰安婦」にされた女性たちなど、同胞らの貴重な証言と尊厳回復を求める声を記録したドキュメンタリー作品。朴壽南監督が40年間に渡り撮続けていた16㍉フィルムをもとに、娘の麻衣監督とともにデジタル復元化して共同制作した。
24年に韓国で初公開され、25年に日本公開。第80回毎日映画コンクールでドキュメンタリー賞、日本映画ペンクラブ賞で朴壽南監が功労賞受賞と文化映画2位選出、そして第99回キネマ旬報ベスト・テンで文化映画1位を受章した。
キネマ旬報受賞式で、視力と足が不自由な朴壽南監督は車いす姿で、麻衣監督とともにあでやかな民族衣装姿で登壇し、「光栄でございます」と述べた。麻衣監督は「多くの人々の協力を得て、膨大な撮影フィルムの中から40時間分をデジタル復元化し、(同胞被害者の声なき声を)映画に出来た。しかし、まだ多くの声が残っている」とあいさつした。
同映画はロングラン上映を続けており、麻衣監督は「各地の民団をはじめ多くの在日同胞の人たちにぜひ観てほしい。また上映にも協力してもらえれば」と話す。
同映画は大阪・第七藝術劇場で再上映中。その他の上映予定は下記の通り。
2/21(土) 〜千葉・キネマ旬報シアター
2/27(金) 〜神奈川・小田原シネマ館
2/27(金) 〜岡山・シネマクレール丸の内
3/6(金) 〜広島・八丁座 壱・弐
3/7(土) 〜広島・シネマ尾道
5/30(土) 〜北海道・シアターキノ
近日上映 沖縄・桜坂劇場