光復節記念式典を開催

  • 光復節記念式典を開催
  • 開会辞:蔡駿二 議長
  • 大統領慶祝辞:金星秀 総領事
  • 地方団長慶祝辞:河隆實 団長
  • 決議文採択:金直哉 青年会長
  • 閉会辞:白慶欽 監察委員長
  • 万歳三唱:朴茂安 常任顧問

4年ぶりに制限撤廃
 民団愛知県本部(河隆實団長)の第78周年8.15光復節記念式典が8月20日、民団愛知県本部で開催され、来賓として駐名古屋大韓民国 金星秀総領事、金承煥領事と愛知県の在日同胞230人が参加しました。

 コロナ流行後、参加者を一部役員に限定して開催してきましたが、今年は制限を撤廃、外部のご来賓も招待しながら盛大に開催しました。本来、15日に開催予定でしたが、台風7号の影響で延期し、20日の開催となりました。
 
 記念式典に先立ち、昨年度の組織功労者表彰を行い、豊田支部の朴相吉氏に国務総理表彰が授与されました(本人欠席・河隆實団長代理授与)。

 続けて、瀬戸、新西、豊川支部の3支部を対象「褒賞状授与式」を執り行いました。これは過去3年間で、団費納入に対する活動が顕著であった支部に贈られるもので、今回が初の試みです。

 本式典では、金星秀総領事による尹錫悦大統領の慶祝辞代読、民団愛知県本部の河隆實団長のあいさつに続いて、金直哉青年会長による決議文の朗読があり、満場一致で採択されました。

 第二部では昨年コロナで時間短縮のため上映中止とした映画「ラスト・プリンセス」の上映会を行いました。

 第二部終了後には各支部に分かれて、それぞれの地域で懇親会を楽しみました。

第78周年8.15光復節 決議文
 本日、光復78周年を迎えた私たちは、祖国光復のために犠牲になられた殉国先烈の尊い愛国精神を深く胸に刻み、あらゆる逆境を乗り越えて、今日の繁栄を築きあげてきた諸先輩に敬意と感謝の念をささげます。
 私たちはこれからも、韓半島の恒久的な平和を希求し、自由と民主主義に立脚した祖国大韓民国の繁栄と在日同胞社会の発展に寄与していきます。在日同胞の生活と権益を守るために差別と闘ってきた民団77年の歴史を振り返り、本日参集された同胞の皆さまと共に、次世代育成と組織基盤の強化、そして韓日関係の改善と共生社会の実現に向けて邁進することを誓い、次のように決議します。

 一.私たちは、在日同胞の生活と権益を守り、多様性を尊重する
                          多文化共生社会の実現に尽力します。

 一.私たちは、次世代の育成を通じて、民族的アイデンティティの確立と
                          組織基盤の強化に努めます。

 一.私たちは、北韓の非核化と人権改善の実現を求めるとともに、
                          韓半島の恒久的な平和体制の構築に寄与します。

 一.私たちは、韓日友好親善の更なる発展のため、草の根民間交流に努め、
                          韓日間の架け橋としての役割を遂行します。

 一.私たちは、関東大震災100年を迎え、民族差別を煽り人間の尊厳を踏みにじる
                          ヘイトスピーチの根絶に全力を尽くします。

 2023年8月20日 第78周年8.15光復節 参加者一同

8.15光復節とは?
 1945年8月15日、日本から国権を取り戻した日と、1948年8月15日、大韓民国政府が樹立された日を記念する日です。1949年10月1日に制定された「祝日に関する法律」に基づいて、韓国では国慶日と定められました。
 1875年江華島事件をきっかけに日本の干渉を受けて来た韓国は、清日、露日戦争で勝利した日本によって、1910年8月29日併合されました。
 36年間にわたる植民地支配下の生活は、基本権を剥奪されて強制労動と強制徴兵、徴用に苦しみ、韓国民の歴史、言語、文字までも弾圧に屈服せざるを得ない状況に陥りました。それだけでなく、氏名も強制的に日本式に直され(創氏改名)、戦争物資と食糧の供給のため各種掠奪を敢行して苦しみました。
 このような、あらゆる弾圧の中で祖国光復のため地下運動の展開、海外では臨時政府が樹立され光復軍などの組職によっての抗日闘争が起こりました。一方、1943年11月カイロ会談を通して、米、英、中の首脳が集まって韓国の独立を明らかにし、1945年7月ポツダム会談では、韓国の独立を再確認しました。
 1945年8月広島・長崎に落とされた原爆により、その月の15日に日本は無条件降伏をしました。韓国は植民地支配からの解放を迎え、「光復節」の名の通り、韓国民に光が蘇った日となりました。

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