掲載日 : [2022-07-11] 照会数 : 4808
3年ぶりの国体へ代表選手選抜大会…在日ボウリング協会
[ 選抜大会に出場した各地のボウラー ] [ 12ゲームとハードな試合に臨むボウラーたち ]
在日本大韓ボウリング協会(韓新悟会長)は10日、東京都内のボウリング場で今年10月7日に開幕する第103回韓国国体・蔚山大会の在日同胞代表選手選考会を兼ねた全国在日韓国人ボウリング大会を開催した。東京、千葉、長野、大阪などから国体経験選手ら約30人の男女ボウラーが出場した。
新型コロナウイルスの関係で、韓国国体は2020年大会から事実上、2年連続で延期しており、海外同胞の部も含め、3年ぶりの完全開催となる。
海外同胞の部では金メダル数で総合優勝が決まり、ボウリングは個人戦、2人組、3人組、団体戦、マスターズと男女合わせて10個の金メダルを争奪する最もメダルが多い競技だ。
韓国国体でのハードスケジュールを想定し、12ゲームという長丁場での選考会とした。
国体代表として無条件通過できる基準点は12ゲームの平均が男子は192点、女子は180点と、日本のプロテスト並みとハードルが高い。これは、2019年大会の団体戦優勝時の平均スコアに合わせた。
ほとんどの選手たちはコロナの関係でこの2年間、定期的な練習ができない状態が続き、久々の公式試合に戸惑う姿が見られた。
さらに、韓国国内のプロでもハイスコアが出にくいとされる、国体の厳しいレーンコンディションとあって、スコアの伸び悩みに首をかしげる選手たちが目立った。
結局、基準点をクリアした選手は男女とも一人もいなかった。
韓会長は「練習不足の上、12ゲームという、過酷なスケジュールでもあり、選手たちのスコアが伸び悩んだ。各選手とも本来、もっと好スコアーの実力を持っているはず。在日大韓体育会とも相談しながら、第2次選抜大会も含めて選手選抜を考えたい」と述べていた。
◆各競技団体も選手選抜
韓国国体は国内競技46種目のほか、「海外同胞の部」があり、サッカー、ボウリング、テニス、テコンド、ゴルフ、卓球、スカッシュ、剣道の8種目がある。
在日同胞選手団は柔道、水泳、ラグビーの国内種目も含め、選手・役員約150人前後で臨んでいる。3年ぶりの選手派遣だけに、在日本大韓体育会と傘下競技団体では優秀選手の発掘と選抜へ例年以上に力を注いでいる。