掲載日 : [2022-08-01] 照会数 : 10089
オリニに韓国語特訓…在外同胞財団が日本で初実施
[ 在日同胞青少年オンライン韓国語研修の開会式から ]
19日まで3週間オンラインで
関東地域の在日同胞児童を対象とした韓国語と韓国文化の集中特訓が7月29日から3週間の日程で始まった。主催は在外同胞財団。在外同胞750万人のうち居住数が米国、中国に次ぐ上位3番目の日本を選び、試験的に実施することに決めた。主管は韓国外国語大学校と在日本ハングル学校関東協議会(崔美蘭会長)。成功すれば、来年以降の継続も視野に入れている。19日まで。
会場は東京・千代田区内の貸会議室。コロナ感染拡大がなければ、本国で対面で行われる予定だった。
3~6年生の小学生50人が午前中、それぞれの学習習熟度に合わせ「入門」、「初級」、「中級」の5クラスに分かれて研修を受けている。参加者の多くは新定住者を両親に持ち、家庭のなかで会話慣れしているので聞き取りには不自由なさそう。ただし、書き取りは苦手なようだ。
韓国語は韓国外国語大学校KFL大学院の韓国語教育を専門とする教授陣によるオンライン授業と、同研修をサポートする在日の韓国語講師から直接学ぶリアルタイム指導の2本立て。在日本ハングル学校関東協議会の崔会長は「母国である韓国がより近く感じるのでは」と期待を語った。
このほか、韓国の文化、歴史、伝統遊戯、K‐POPカバーダンスといった多彩なプログラムが目白押し。なかには両親から祖父、曽祖父にまでさかのぼって家系図を書く「マイファミリーヒストリー」や韓国の南極科学基地の隊員とオンライン交流する試みも用意されている。
7月29日の文化体験ではマジック、1日は文字を美しくデザインするカリグラフィーに挑戦した。
本研修に先立って7月23日、開会式があった。在外同胞財団の鄭光一事業理事はあいさつでウリマル教育の重要性を強調。「民団を中心に全国の同胞の子どもたちが韓国語をうまく使えるように努めているが、いちばん重要なことは家庭で両親とよく韓国語で話すこと。保護者たちも家庭で韓国語を使えるように一緒に努力してほしい」と呼びかけた。在外同胞財団からは鄭事業理事のほか、金采映駐在官ら2人が参加した。
研修は関東地域のほか関西地域でも行われ、同じく50人が参加した。