「寄生虫」カンヌ映画祭最高賞 |
5月、「第72回カンヌ国際映画祭」のコンペティション部門の最高賞パルムドールに韓国のポン・ジュノ監督の「寄生虫」が選ばれた。韓国映画の同賞受賞は初。「寄生虫」は貧富の差という普遍的な問題を取り上げた作品で、共生できず寄生するしかない社会の構造に対する問題意識をブラックコメディーという形で浮き彫りにした。韓国では5月30日に公開され1000万人以上の観客を動員。 |
「BTS」世界ツアー大盛況…アルバム販売数でギネス |
「BTS」(防弾少年団)のワールドツアー「LOVE YOURSELF:SPEAK YOURSELF」が5月、米国(ロサンゼルス、シカゴ、ニューヨーク)を皮切りに、サンパウロ、ロンドン、パリ、大阪、静岡でそれぞれ開催され、世界中の「ARMY(アーミー)」(BTSファンの名称)を魅了した。世界中で行われたコンサートのチケットの売上を集計してランキング化した「米ビルボード・ボックススコア」では、5月のツアー売上1位を記録した。 ◆「BTS」アルバム販売枚数がギネス登録 韓国の大衆音楽チャート「ガオンチャート」が発表した上半期決算によると、ボーイズグループ「防弾少年団」が4月に発売したアルバム「MAP OF THE SOUL:PERSONA」が349万9980枚を売り上げ、「アルバムトップ100」の1位を占めた。また、同アルバムは米国ビルボードメインアルバムチャート「ビルボード200」や英国の公式チャートなど世界各国のチャートで1位を獲得。また、同アルバムは韓国最多音盤販売量を更新してギネスブックに登録された。 |
ドラマ「SKYキャッスル」大ヒット |
2018年11月23日から19年2月1日までJTBCで放送され、最高視聴率23.8%を記録したドラマ「SKYキャッスル」に多くの韓国人が夢中になった。初回は1.7%と低視聴率でスタートしたが、今の韓国の学歴社会の問題点を痛烈に風刺し、上流層の生活をリアルに描いている点が多くの視聴者から共感を得た。最終的には、ケーブル(非地上波)で最高視聴率・歴代1位の大ヒットドラマになった。 |
FIFAのU-20W杯で初の準優勝 |
6月15日までポーランドで開催された「2019FIFA U‐20ワールドカップ」で、韓国はウクライナとの決勝戦で1‐3で敗れたものの、準優勝の快挙を遂げた。韓国男子サッカーがFIFA主催大会の決勝に進出したのは初めてで新たな「神話」をつくった。また、最年少の李康仁が韓国の男子選手としては初めてFIFA主催大会で最優秀選手の「ゴールデンボール」に選ばれた。 |
トロット・オーディションが大人気 |
TV CHOSUNで2月28日から5月2日まで放送されたトロット歌手サバイバルオーディション番組「明日はミス・トロット」が話題を集めた。同番組は、第2のトロット全盛期を引っ張り、張允瀞や洪眞英に続く次世代トロットスターを選ぶ国内初の新概念オーディション。初回視聴率は5.9%だが、最終回はケーブルテレビのバラエティ番組としては歴代最高視聴率となる18.1%を記録した。 |
仁川空港の国際旅客数が世界5位 |
国際空港協議会(ACI)が発表した「2018年度世界空港実績報告書」によると、仁川空港は国際旅客基準で6768万人を記録し、開港以来初めて世界5位に入った。1位はドバイ(8888万人)、2位はロンドン・ヒースロー(7530万人)、3位は香港(7440万人)、4位はアムステルダム・スキポール(7095万人)。仁川空港はターミナル拡張と滑走路新設を柱とした4段階建設事業を推進し、受入能力を7200万人から1億人に増やす。 |
「氷速女帝」が引退 |
「氷速女帝」と呼ばれ、2010年バンクーバー、14年ソチ両五輪のスピードスケート女子500㍍で金メダルを獲得し、小平奈緒と競い合った李相花が5月16日に引退式を行った。李相花は「奈緒とは中学生の時から友情を育んできた。奈緒はまだ現役選手だが、トップの座を守ろうと欲張りすぎるのではなく、やっていた通りにすればいいと思う」と話した。 |
楽器図書館オープン |
楽器の貸与・体験ができる韓国初の楽器図書館「ソリウル図書館」が7月22日、京畿道烏山市にオープンした。地下1階から地上3階、延面積2995㎡の図書館には、国楽器をはじめ、世界の楽器、電子楽器など180種余り、約1000個を具備。建物の外観はギター模様、駐車場の外壁は本の模様でデザイン。楽器のレンタルは同図書館公式サイトで予約する。 |
ソウル市が大型古本屋 |
ソウル市が蚕室ナル駅近くにあった大型倉庫をリモデリングして、全国で初めて公共の古本屋「ソウル本宝庫」を3月27日、オープンした。規模1465㎡。既存の図書館では触れることが難しい独立出版物や名士の寄贈図書のコレクションなど計13万冊余りを所蔵。古本の販売や閲覧ができる空間だけでなく、公演、トーク、マーケットなどが開かれるアカデミー空間とブックカフェもある。 |
スマホ決済、日本でもOK |
「NAVER」と「カカオトーク」が韓国内で提供しているスマホ決済サービスが日本でも利用を開始し、QRコードを活用して手軽に支払いができるようになった。NAVERの「NAVER Pay」は6月から、「N Pay」や同社の日本子会社LINEが運営する「LINE Pay」のロゴがある日本のコンビニや飲食店、ショッピングモールでも利用を開始。「カカオペイ」も7月から韓国人観光客の訪問が多い福岡を中心に利用を開始し、今後日本全国へサービスを拡大していく。 |
5Gを世界で初の商用化 |
韓国が4月3日、第5世代通信(5G)を世界で初めて商用化した。これにあわせて三星電子が世界で初めて5Gを商用化した「GalaxyS10」を韓国で発売した。現在、5G加入者はすでに100万人を突破。8月23日に発売される三星電子の新型スマートフォン「Galaxy Note10」は「5G」とLTE(4G)に対応し、韓国では5G対応モデルだけが発売される。 |
DDPが開館5周年 |
ソウル市の新ランドマークとして2014年3月21日に開館したDDP(東大門デザインプラザ)が5周年を迎えた。5年間で182種類の展示と457件のイベントが開かれ、訪れた観覧客は4200万人を超えた。5周年記念行事として、5月にはこれまで非公開だった内部空間を公開、6月には英国の有名ファッションデザイナー、ポール・スミスの展示会を開催した。今後も、「ソウル都市建築ビエンナーレ」「ソウルデザインウィーク」などを予定している。 |
(2019.08.15 民団新聞) |