掲載日 : [2016-06-29] 照会数 : 5069
<韓国>ウナギ完全養殖成功…日本に次いで2番目
[ ウナギ完全養殖の成功にいたった経過説明の会見 ]
韓国が、日本に次いで世界で2番目にウナギの完全養殖に成功した。国立水産科学院が21日、発表した。完全養殖は、受精卵を人工ふ化させ、稚魚を成魚に育て、その成魚のオスとメスから精子と卵子を採取して、人工授精し、再び受精卵を人工的にふ化させるというサイクルを人工飼育で完結する技術。これによって天然ウナギなしに人工ふ化したウナギだけでずっと養殖をつないでいける。
これまでは世界で日本だけが成功していた。4兆ウォンに達する世界のウナギ市場の中で70%を占める日本は、1800年代から養殖技術の開発を始めて2010年に完全養殖に成功した。苦労して成功しただけに日本のウナギ養殖技術のセキュリティーも徹底していた。
韓国は、これまで稚魚を獲ったり、輸入して飼育する不完全養殖の方法で、年間およそ9000トンのウナギを生産してきた。しかし、稚魚のほとんどを輸入に依存してきただけでなく、年間1500トンに及ぶ成魚を輸入してきた。
完全養殖技術の成功によって韓国は今後、大量生産を通じて輸出の先行獲得効果まで期待できる。韓国は過去、60年代に海苔、70年代にカキ、80年代にヒラメ、90年代にアワビの養殖を順に成功させて国内価格を安定させ、輸出により漁業関係者の所得増大効果を出した。
(22016.6.29 民団新聞)