掲載日 : [2002-11-20] 照会数 : 2987
幹部役割を再確認 大阪府組織幹部研修会開く(02.11.20)
[ 170人が参加して開かれた組織幹部研修会 ]
170人参加;親睦・対話の場にも
支部間の意見交換で一夜
民団大阪地方本部(金昌植団長)は10月18、19の両日、三重県白山町で大阪府下の組織幹部研修会を実施した。本・支部、および傘下団体から170人が参加、具文浩民団中央本部副団長を講師に民団のこれからの展望や組織論、規約解釈論などについて学び、認識を新たにした。民団大阪本部が組織幹部研修会を開いたのは金昌植現執行部では初めてのこと。
研修会に先立って金昌植団長は「在日同胞は20世紀の不幸な歴史が生みだした遺産だ」と位置づけたうえで在日同胞社会が形成されるに至った背景に言及、「民団の創団は祖国分断による分裂と対立を克服するためだった」と説明した。最後に研修会を「幹部各自に与えられた使命感を再確認する場とするよう」強く促した。
研修では具文浩民団中央本部副団長が「組織幹部の役割と義務」と題して講演した。
具副団長は指導者のあるべき姿勢に言及、「幹部は率先して団員に模範を示すことが必要」と強調。具体的な心構えとしては使命感、責任感、誠実性、一貫性、親和性が緊要になると述べた。
この後、民団規約についても触れ、「(運用にあたって)何よりも重視したいのは常識の線を離脱しないことだ」と述べた。併せて「民主主義の原則は多数決だが、少数意見を尊重することも忘れてはならない」と力説した。
研修を終えての懇親会は各支部間の情報交換と歓談の場ともなった。和やかな交流は夜の更けるまで続いた。
参加者の1人は「このような研修会に参加することで日常的には会えない他支部のみんなと会えるし、財政確保問題などお互いの関心事について意見を交わせるという利点もある」と述べた。
また、別の参加者は「せめて年に1度ぐらいの開催は必要ではないのか。特に新任の三機関任員は、本部や他支部の役員と顔なじみになる貴重な機会ともなる」と継続を望んでいた。
(2002.11.20 民団新聞)