掲載日 : [2023-03-22] 照会数 : 2238
在日科協 合同分科会に51人 学会並みの研究発表
[ 自らの研究結果に基づきポスター発表を行う参加者(左) ]
日本の大学などで主に博士学位をめざして研究に取り組んでいる理系の同胞留学生らによる第14回学術研究合同分科会が4日、東京・港区の韓国中央会館であった。在日韓国科学技術者協会(洪政國会長、東京・港区)が会員らに呼びかけた。この間、新型コロナで中止、オンライン開催が続いていたため、対面は3年ぶり。
建築、金属材料、有機電子など10の研究分科会から希望者51人がポスター発表に臨み、参加者からの活発な質疑に答えた。審査の結果、最優秀賞2人、学術優秀賞11人が表彰された。
合同分科会の発案者でもある洪会長は「ここでは母語で発表できる。日本の慣れない環境でストレスをためている留学生には貴重な情報交流の場となっている。同じ研究をしている人たちが同じ場所に集まるのが大事。在日科協は学会ではないが、学会レベルで個別の学会ではできない内容をめざしている」と語った。
ポスター発表に先立って独立行政法人日本学術振興会の水本哲弥理事が「日本の基礎研究振興 その成果と未来」と題して特別講演、金熙濬氏(工学院大学先進工学部特任教授、新潟大学フェロー・名誉教授)が研究講演を行った。
(2023.3.22民団新聞)