掲載日 : [2018-10-31] 照会数 : 11547
梨花女子大と恵泉女学園大が学術協定結ぶ
[ 学術協定に調印した鄭智永所長(梨花女子大、右)と上村英明所長(恵泉女学園大) ]
韓国の梨花女子大学(金恵淑総長・ソウル市西大門区)は日本の恵泉女学園大学(大日向雅美学長・東京都多摩市)との間で教育・研究連携に関する大学間および研究所間協定を締結した。締結式は20日、東京都多摩市の恵泉女学園大キャンパスで行われた。
両大学は「女性の生涯就業力と女子高等教育の役割」をテーマに2016年から連続シンポジウムを開催してきた。こうしたなか、梨花女子大は、「生涯就業力」を磨こうと「聖書」「園芸」「国際(平和)」を正課に取り入れてきた恵泉女学園大の教育を「小さいけれど、とても強い大学」と評価するようになった。金総長も園芸に関心があり、平和教育の重要性を理解していたことも協定締結を後押しした。
記者会見で恵泉女学園大の上村英明人間社会学部教授(平和文化研究所長)は「女子大不要論に代表される根深い女性差別が横行するなか、女子教育のあり方について共同の研究フォーラムをつくりたい」と抱負を述べた。
一方、梨花女子大の金恩實教授(前アジア女性学センター長)は「恵泉の園芸と平和教育を見て新しい女性学の可能性に気づかされた。恵泉の実践を梨花が共同で研究することで韓日の女性が連携した新たなプログラムに発展していくことを期待する」と語った。
この日、協定の締結を記念する「女性活躍時代の新しいリーダーシップとは」と題したシンポジウムが開かれ、金総長と大日向学長がそれぞれ基調講演を行った。
(2018.10.31 民団新聞)