朴槿恵大統領は28日、ニューヨークでの第70回国連総会一般討論演説で、「北の核は国際核不拡散体制の保全と人類が望む核兵器なき世界に進むために、最優先に解決しなければならない課題」とし、「7月、イラン核交渉が最終妥結したが、今はもう最後に残った不拡散課題である北核問題の解決に国際社会の努力を集中するべきだ」と強調した。
韓半島統一ビジョンと関連し、朴大統領は「統一を成就した韓半島は世界平和の象徴で、新たな成長エンジンとして東北アジアはもちろん、世界の平和と繁栄に大きく寄与する」と述べた。その上で、「(南北協力の)好循環の原動力は8月25日の合意をしっかり履行し、和解と協力のための具体的な措置を実践することにある」として、「離散家族再会をはじめとする人道主義問題が政治・軍事的な理由でないがしろにされてはならない」と強調、離散家族対面行事の履行を北韓に促した。
朴大統領は、旧日本軍の慰安婦問題にも言及。「今年は特に『女性・平和・安全保障に関する安保理決議1325号』が採択されてから15年を迎える年であり、国際社会が紛争の中の女性への性暴力に、もっと大きな関心を持たなければならない」とし、「何よりも第2次大戦当時、過酷な女性暴力を経験した被害者がもう何人も生存していないためだ」と説明。「こうした方々が生きているうちに、心の傷を治癒できる解決策が早く用意されなければいけない」と訴えた。
また、集団的自衛権行使容認を含む安全保障関連法の成立と関連して、「域内国家間の善隣友好関係と地域の平和と安定に役立つ方向で透明性を持って履行されなければならない」と述べた。
(2015.9.30 民団新聞)