掲載日 : [2015-10-28] 照会数 : 4415
<離散家族再会>65年待ちわずか12時間…次回めどなく終わる
[ 別れを惜しみながら北側の父、李フンジョンさんの涙をぬぐう娘の李ジョンスクさん(22日) ]
北韓の景勝地・金剛山のホテルと離散家族面会所での南北離散家族再会が、20日から26日まで2回に分け2泊3日の日程で実施された。参加した離散家族は約65年ぶりの再会に涙を流しあった。再会行事は昨年2月以来、1年8カ月ぶりである。
20〜22日の1回目行事では北韓側の再会対象者96家族141人と韓国の肉親389人が、24日から始まった2回目行事では韓国側の再会対象者90家族254人と北韓の肉親188人が再会を果たした。
第1日は参加者全員での団体対面後に歓迎夕食会。2日目は午前中に家族の宿所で家族ごとの再会が非公開で行われた後、ホテルでの全員による共同昼食会、離散家族面会所での団体対面。3日目は惜別団体対面が行われた。
過去の再会行事では惜別団体対面は1時間だったが、今回は韓国側の要請を北側が受け入れ2時間に延びた。それでも3日間、計6回の再会時間は12時間にすぎない。しかも次回再会の保証はない。
最終日の団体対面では、あちこちで涙交じりの会話が続いた。家族の手を取りあったり、抱き合い、「また会おう」「愛してる」「今度はいつ会えるのか」と互いに言葉をさがした。
「体に気をつけて」「ちゃんと食べてくださいね」「必ず生きていてね」「また会えるよ」と、別れを惜しみながら会場を後にした。
韓国側対象者は26日午後1時半に金剛山を出発、陸路で同5時すぎに、江原道・束草に戻った。
(2015.10.28 民団新聞)