掲載日 : [2021-03-17] 照会数 : 6321
米ピクサー社 アジア系キャラのアニメ ヘイトに対抗、無料公開
[ ©Pixar Animation Studios『風に乗る(Wind)』 ]
米ピクサー・アニメーション・スタジオは、米国内でアジア系住民に対する憎悪犯罪が広まっていることを受け、アジア系米国人社会との連携に向け韓国のおばあさんと孫が登場する短編アニメーションの「風に乗る」とフィリピン系の親子が登場する「宙を舞う」をユーチューブに無料で公開した。
同社はこのほどフェイスブックに掲載した声明を通じ、アジア系に対するいかなる形のヘイト行為にも対抗し、アジア人とアジア系米国人のコミュニティーと連帯しているとし、社会の包容力を高めるためにアジア系のキャラクターが登場する短編アニメを広めることにしたと説明した。
米国系韓国人2世のエドウィン・チャン監督が脚本と演出を手がけた「風に乗る」は、地上につながる小さな穴がある深い地下洞窟から、おばあさんの犠牲で孫が脱出するという架空の物語を描いた。チャン監督は、朝鮮戦争後に4人の子どもを育てながら米国に移住した祖母の犠牲と愛を称えるために同作を作った。
チャン監督はツイッターを通じ「アジア系、特に年配者に対する攻撃が相次いでいる時期にアジア系米国人に対する支持を示すためユーチューブに公開した」とし、憎悪犯罪反対とアジア系への支持にさらに多くの共感が得られることを望むとの思いを明らかにした。
(2021.03.17 民団新聞)