三星電子は苦戦した日本のスマートフォン市場で、4月に発売したギャラクシーS6で成果を収めた。20日、市場調査機関IDCの第2四半期のスマートフォン市場シェア(出荷台数ベース)の調査結果、12%を記録して前四半期より2倍以上に増加した。シェア総合順位も日本の京セラを抜いて4位に浮上した。
今年第1四半期の三星はシェア5・2%に過ぎず5位だったが、2年ぶりに2桁シェアを回復した。
三星は世界市場では21・7%と2位アップルの14・1%を大きく引き離しシェア1位を維持している。しかし、日本では苦戦が続いた。
日本市場は伝統的に韓国企業の「墓」と呼ばれるほど、韓国メーカーの実績が芳しくない地域だ。日本の消費者は、韓国製品だけには財布を開かなかった。
90年代中・後期に韓国の半導体、家電メーカーが日本企業を追い越しはじめ、日本人の自尊心に傷を負わせたことや、ソニーやシャープなど、自国企業への愛着心が高いことが障壁の原因と見られている。
三星はギャラクシーS6を通じてこの壁を乗りこえつつある。高性能に加え革新的なデザインを採用したほか、三星(SAMSUNG)という英文ロゴをはずし、「ギャラクシー」というブランドで市場攻略に乗り出し成果をあげた。
(2015.9.30 民団新聞)