掲載日 : [2020-05-27] 照会数 : 6758
韓国、図書館など既に再開
[ 休館していた国立中央博物館 ]
コロナ禍 マスクは義務づけ
韓国政府は、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、休館していた国立博物館と図書館などを6日から部分的に再開した。運営は71日ぶりになる。
部分的に再開されたのは、24の全国国立博物館や美術館、図書館。
対象は、国立中央博物館と地方国立博物館、国立民俗博物館、大韓民国歴史博物館、国立ハングル博物館など17カ所と国立現代美術館4カ所(果川、ソウル、清州、徳寿宮)、国立図書館3カ所(中央、子供青少年、世宗)になる。
これらの施設は、2月23日、政府が感染症危機警報を「警戒」から「深刻」段階に引き上げたことで、運営が中止となっていた。
政府は屋内公共施設を再開するが、集団観覧ではなく個人観覧のみ可能にし、人員を制限して密度を下げることにした残りの公立、私立施設は、防疫指針を守りながら自主的に開館していく。
ソウル市は、韓国政府が3月22日から実施してきた「社会的距離の確保」措置が5日に終了し、日常生活で感染予防策を講じる「生活防疫」が始まった6日から、休館していた同市の63カ所の文化施設を段階的に再開した。訪問前に各施設のホームページから利用方法を確認し、利用客はマスクを着用し、入場前に発熱チェックを行わなければならない。
ソウル図書館は6日から24日かけて、予約図書の貸し出しサービスを運営。ホームページで図書の貸し出しを申請し、図書館を訪問すると臨時貸し出し窓口で本を借りることができた。26日からは新型コロナウイルス感染症の発生推移に応じて、図書館を直接訪問して資料などを貸し出し、返却するサービスも再開している。
ソウル歴史博物館、ハンソンベクチェ(漢城百済)などのソウル市立博物館は、オンラインでの事前予約を通じて観覧客の人数を制限し、展示観覧を再開した。
また、南山国楽堂、敦化門国楽堂、南山芸術センター、世宗文化会館などの公演場ほか、南山韓屋村、東大門デザインプラザ(DDP)、世宗芸術アカデミー、雲峴宮、ソウル無形文化財教育展示場などの施設も利用できる。
さらに、市民を癒すオンライン文化芸術プログラムも用意されている。国楽、音楽、劇、舞踊などの公演の生配信からVRを利用した展示観覧や伝統文化体験まで家で楽しむことができる。
(2020.05.27 民団新聞)