掲載日 : [2018-10-31] 照会数 : 6478
「朝鮮通信使船」復元… 色鮮やか、木浦沖を航行
[ 木浦沖を航行する「正使騎船」(写真・国立海洋文化財研究所) ]
【木浦】朝鮮王朝時代朝鮮通信使の船が実物大で復元され、26日、木浦の国立海洋文化財研究所で進水式が開かれた。同研究所は2015年から設計に着手し、3年で船を完成させた。
朝鮮通信使の関連資料がユネスコの「世界の記憶」(世界記憶遺産)に登録されて1年を迎えて進水式も行われた。真心で隣人を迎えるという「誠信交隣」をテーマに、扁額の除幕式や厄払いの伝統儀式に続き、韓日両国の芸術団による公演も披露された。
今回完成した船は、通信使の長である正使が乗った「正使騎船」を復元したもので、船首、船室、倉庫、操舵室を備え、船室の下には船を操縦する格軍(船夫)が控えた。今後は船上博物館や体験場として運営され、朝鮮通信使祭りなどの行事に参加するほか、将来的には日本への航海を推進する計画もあるという。
(2018.10.31 民団新聞)