掲載日 : [2023-01-18] 照会数 : 2376
陳昌鉉さんしのぶ 名器が奏でる韓日の歌曲'河正雄 美術館
[ 故人が生前に寄贈した楽器を使用した演奏会 ]
【ソウル】世界的なバイオリン製作者、故陳昌鉉さんを偲ぶ演奏会「天上のバイオリン」が昨年12月9日、光州市立美術館分館河正雄美術館で開かれた。この日は光州市立美術館の主催する第23回河正雄青年招待作家招待展の開幕日でもあった。
演奏はラン弦楽四重奏団。陳さんが2001年、同美術館に寄贈したバイオリンとビオラ、チェロを使用し、韓日の歌曲「鳳仙花」、「荒城の月」、「赤とんぼ」など7曲を演奏した。
陳さんは独学でバイオリン制作技術を学び、米国のコンクールで金メダルを取るなど「東洋のストラディバリ」とも称された。河正雄さんは「陳先生の魂がよみがえる10周忌祈念コンサートが開かれ、追悼されたことを喜びとする。東洋のストラディバリウスのコンサートは光州市民への愛のメッセージである」とコメントした。
なお、翌10日には青年時代の陳さんが初めてバイオリン制作に取り組んだ長野県木曽町でも生前に町へ贈った「木曽号」の音色を楽しむコンサートがあった。
(2023.1.18民団新聞)