掲載日 : [2022-02-14] 照会数 : 5322
北京五輪・黄大憲が韓国勢最初の金…お家芸のショートトラック女子も銀2個
[ ショートトラック1500メートルで優勝した黄大憲 ] [ ショートトラック3000メートルリレーで銀メダルの韓国女子チーム ] [ スピードスケート500メートルで銀メダルの車旼奎 ]
4日に開幕した北京冬季五輪だが、韓国は大会11日(14日)現在、金1、銀3、銅1個のメダルを獲得し、総合15位となっている。韓国は今大会で、金メダル1~2個、15位以内を目標にしていたが、何とかクリアしそうだ。
今大会、韓国勢最初の金メダルはやはりお家芸のショートトラックだった。第6日の9日、ショートトラック男子1500メートルの決勝で、黄大憲が2分9秒219で今大会韓国勢初の金メダルを獲得した。
黄は序盤、後方でレースを進めたが、残り9周を切ったところで一気に先頭に立ち、一度も譲らずに逃げ切った。
韓国のお家芸と言われるショートトラックは、序盤に行われた種目で、地元中国に有利な疑惑の判定続出で韓国勢の選手たちにも犠牲が出た。この中で黄は7日に行われた男子1000メートル準決勝で1組1位でゴールしたが、不可解な判定で失格となり、決勝進出はならなかった。1500のレースでは、この悔しさを晴らすような滑走を見せた。
黄は2018年の平昌五輪の男子500メートルで銀メダルを獲得しており、2大会連続のメダリストとなった。
ショートトラックはこのほかにもメダルを獲得した。
まず11日、女子1000メートルの決勝で崔珉禎が1分28秒443で2位となり、銀メダルを獲得した。崔は平昌大会で1500メートルと3000メートルリレーで金メダルを獲得していた。
13日には女子3000メートルリレー決勝で金雅朗、崔珉禎、李有彬、徐輝旻が呼吸を合わせた4分03秒627で銀メダルを獲得した。金メダルは4分03秒409の五輪新記録を塗り替えたオランダ。
金敏錫、車旼奎 2大会連続メダル
◆スピードスケート
韓国の今大会第1号のメダルは8日に行われた、スピードスケートだった。1500メートル男子の金敏錫だ。1分44秒24で銅メダルを獲得した。平昌大会同種目の銅メダリストで、2大会連続のメダル獲得となった。
12日には、スピードスケートの男子500メートルで車 奎が34秒39で銀メダルを獲得した。平昌大会に続いて同種目で2大会連続の銀メダル獲得だ。
◆5位と大健闘、フィギュア車俊煥
メダルこそ届かなかったが、フィギュアスケート男子個人で車俊煥が282・38点(ショート〓99・51、フリー〓182・87)を出し、5位と大健闘し、この種目で韓国勢としては初めて入賞した。
車は先月の四大陸選手権で韓国男子勢として初優勝を飾った。日本の羽生結弦と同門でブライアン・オーサー・コーチに師事している。16歳で初出場した前大会の18年平昌五輪では韓国男子フィギュアとしては過去最高の順位となる15位と健闘し世界舞台に台頭。今大会は、8日のSPで自己ベストを更新する99・51点をマーク。20歳が大舞台で成長を示した。
大会は終盤に入り、韓国の活躍が期待されているのはショートトラックの2種目と、スピードスケート男女マススタート、カーリング女子、フィギュアスケート女子などだ。
(2022.02.16 民団新聞)