国交正常化50周年講演
JR新大久保駅のホームから転落した乗客を救おうとして命を落とした韓国からの留学生、李秀賢さんを顕彰するために設立されたエルエスエイチアジア奨学会は1月27日、東京・荒川区のホテルで「若者と国際交流」と題する講演会を開催した。
韓日国交正常化50周年を控えての記念事業で、李さんと同じ立場の留学生や研修生など300人を招待した。
講師は日韓文化交流基金の小野正昭理事長。「日韓関係は非常に冷え切っている。国交正常化50周年という節目の年を迎え、みなさんの力で新しい関係を作っていく必要がある」と訴えた。
李さんの遺志を次世代に引き継ごうと、韓国から訪れた高校生代表の金鍾 さんは、「友好的な韓日関係の構築のためには、文化や経済だけでなく、多方面での草の根交流が必要になってくるだろう」と述べた。
ソウル大学の学生と交流を続けている東大生の団体「FICS」からもメンバーが参加。同代表で教養学部1年生の金巻恭宏さんは、「ソウル大との交流成果を活かし、日韓関係の悪化を防ぎたい」と語った。
(2015.2.4 民団新聞)