掲載日 : [2020-01-16] 照会数 : 6098
趙善玉の「飲食知味方の世界」ヘサムタン(乾燥ナマコのスープ)
セヘ ボン マニ パドゥセヨ(明けましておめでとうございます)。皆さま、今年もよろしくお願いいたします。
さて、新年を迎えての1回目は「へサムタン」というナマコのスープです。へサムは漢字では海参と書きます。これは高麗人参が山で採れる貴重な薬草であるのに対し、海参は海でとれる価値の高いものという意味からつけられたという説があります。
私は、以前高級な乾燥ナマコを食したことがあります。韓国でナマコというとお刺身にして食べるもので、乾燥したナマコは中華料理というイメージしかありませんでした。でも『飲食知味方』には、乾燥ナマコを使った料理が出てきます。
本書では、生のまま食べる場合は、酢醤油につけて酒の肴にしてもよいと書いてありますが、現在韓国では酢コチュジャンにつけて食べます。朝鮮時代から考えると、現代の韓国料理は全般的に辛くなりました。皆さん、素材の味を生かしたへサムタンを作ってみませんか。今が旬で栄養価が高いナマコを食べて、元気になって下さい。
◇材料(4人分)
ナマコ4匹、万能ネギ1根
<下味>醤油大さじ1、ゴマ油小さじ1<汁>水5カップ、小麦粉大さじ2、胡椒少々、山椒少々、塩適量
◇つくり方
1.ナマコの内臓を取り出しきれいに洗い乾燥させる。
2.①乾燥させたナマコを水に戻し食べやすい大きさに切り下味をつけておき、万能ネギを輪切りにする。
3.鍋に水と小麦粉を入れよく混ぜ、とろみが出るまで煮てから②ナマコを入れ胡椒、山椒を加え塩で味を調えてから万能ネギをのせて出す。
(2020.01.15 民団新聞)