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統一部
国民の声 反映して
「統一憲章」など制定推進
統一準備と協業
統一準備は国民・政府、国際社会、さらに北韓も共にしなければならない。しかし、過去の統一準備は「共に」よりは「それぞれ」、「その時だけ」推進。朴槿恵政府は統一準備委員会の発足など統一準備のための協業の土台を用意。
これを土台に今年は実質的な統一準備と南北関係の発展を図る。
推進戦略
1,国民が参加する統一準備
①統一共感帯の拡散
▽国民の声が反映される「統一韓半島青写真」提示(統一準備委、民主平和統一諮問会議など協業)
統一ビジョン・原則・未来像(統一憲章など)具体化↓公論化↓国民合意基盤の構築
統一ビジョンに対する国内外的共感帯の拡散(統一ビジョン討論会、セミナーなど開催)
▽汎社会的統一文化運動の展開(文化体育部、統一準備委など協業)(仮称)「統一博覧会2015」など光復70周年を契機に統一文化行事開催
「統一文化スペース」造成(造形物設置、展示・公演など複合文化空間造成)
「平和統一賞」制定、国内外的に活発に活動した統一運動功労者表彰
②統一時代の主役養成
▽統一未来世代(青少年)学校統一教育の内実化(教育部、市・道教育庁など協業)
統一教育指数拡大、青少年用基本教材普及、教員研修強化など
「韓半島統一未来センタ―」(京畿道漣川)活用、常時統一未来体験研修実施(年間3万人)
▽汎政府統一準備人力養成システム構築(行政自治部、人事処など協業)
革新人力養成および標準教科普及(統一部)、教育課程制度化(人事処)、各級教育機関特化プログラム運営
▽脱北青少年人材養成プログラム拡大(教育部など協業)
韓米就業研修プログラムなど拡大
2,北韓と共に行う統一準備
①光復70周年、民生・環境・文化通路の開拓
▽北韓住民生活改善のための「民生通路」開拓(農食品部、福祉部など協業)
民生増進のための「複合農村団地」造成(民官次元の農畜産物資提供・技術支援、当局次元の複合農村協力地区造成)
乳幼児・産婦統合支援のための「母子保健事業」拡大(国内民間団体活用、村単位で栄養・保健医療・生活改善など統合支援、WFP・WHO・ユニセフなど国際機構との協力並行)
▽「グリーンデタント」実現のための「環境通路」開拓(農食品部、環境部、山林庁など協業)
山林協力=苗木・種子支援、病虫害防除など(国内外民間団体および国際機関協力)
共有河川の共同管理(臨津江・北漢江共同調査および共同管理協議)、「世界水フォーラム」(4月、大邱に北韓招請)
白頭大幹(白頭山〜智異山)保護(ユネスコ世界自然遺産登録など南北・国際社会協力推進)
▽南北対話推進
南北当局間対話再開、南北間懸案問題の実質的協議推進
離散家族・国軍捕虜・拉北者など人道的問題の根本的解決(旧正月を契機に対面行事開催)、ドレスデン構想、「3大通路」履行方案重点論議
▽光復70周年記念、南北共同行事開催(文体部、国政調整室、統一準備委など協業)
南北が共に行う(仮称)「光復70周年南北共同記念委員会」構成推進、文化・芸術・体育など多方面で共同記念行事を進行(光復70周年文化行事と連携、韓半島縦断および大陸鉄道テスト運行推進)
▽南北住民間同質性強化のための「文化通路」開拓(文体部、文化財庁など協業)
(仮称)「南北キョレ(民族)文化院」ソウル・平壌同時開設推進(キョレマル辞典、開城満月台発掘など南北間文化・芸術交流協力の成果物展示、民間社会文化交流支援など南北間「文化通路」の拠点として運営)
民族文化遺産保存のための協力事業拡大(平壌「高句麗古墳群共同発掘」など文化遺産発掘・保存事業推進)シルム(韓国相撲)など有・無形文化財の世界文化遺産共同登載推進、朝鮮王朝実録など「わが民族記録遺産共同展示」ソウル・開城順次開催
(仮称)「韓民族生活文化便覧」編さん推進(衣食住・風習など南北住民間生活文化様式集大成)
②互恵的南北経済協力の推進
▽開城工業団地を互恵的協力拠点へと発展(産業部、福祉部、国土部など協業)
3通(通信・通関・通行)合意履行・制度改善・外国企業誘致など開城工業団地国際化の本格推進、母子保健(託児所拡充、医療支援拡大)、民生協力(生活与件改善推進)、環境協力(開城近隣造林事業)、文化協力(工団内共同文化行事開催)など
▽南北経済共同体インフラ構築推進(企財部、外交部、国土部など協業)
ユーラシア構想実現のための陸上・海上複合物流通路開設(「羅津・ハサン(ロシア)物流事業」推進、「韓半島国土開発マスタープラン」樹立)
北韓経済人力教育支援拡大(国際機関・NGOと協力、技術・経済教育、知識共有事業など推進)
北韓地下資源および労働力を活用した南北・多者間協力方案発掘
3,国際社会と一緒に行う統一準備
①北韓の非核化・人権問題の実質的進展
▽「北非核化進展←→南北関係発展」の好循環定着(外交部など協業)
国際社会と共助し北韓非核化のための創意的方案準備、南北間信頼形成を通じた北韓変化与件づくり、北韓非核化進展にしたがい「ビジョンコリア」プロジェクト稼働
▽北韓住民の人権改善努力強化(外交部など協業)
国際社会の共助と南北間協力を並行、実質的人権増進努力(国際=国連の北韓人権現地事務所の活動支援、国際社会の人権改善努力に参加/南北=民生協力推進、脆弱階層への支援規模・品目拡大、透明性アップ/国内=「北韓人権法」通過のための対国会協力強化、北韓人権関連行事支援など国民的関心を高める活動持続)
②国際社会の統一準備参加拡大
▽国連・周辺国と協力、DMZ(非武装地帯)世界生態平和公園造成推進(外交部、環境部、国土部など協業)
DMZ世界生態平和公園を韓半島緊張緩和のテスト事業および平和の関門に位置付け、公園造成基礎設計など造成初期段階に着手、国連・関連国・国際機構と連携強化し北韓の参加誘導
▽「南・北・国際機構」多者間協力事業推進(企財部、農食品部、福祉部など協業)
「南・北・国際機構・国際NGO」間の北韓民生改善のための共同プロジェクト発掘・推進、国連機構・国際金融機構との協力、北韓民生インフラ情報・資料の統合構築
▽統一共感帯拡散のための国際協力ガバナンス構築(外交部など協業)
高位級統一戦略対話(トラック1)+韓半島国際フォーラム(トラック1・5)+韓中専門家会議(トラック2)など多様なチャンネル活性化
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韓半島平和統一の強固な基盤を構築することは我々の時代の使命。この使命を立派に果たすためには関連機関が緊密に疎通し有機的に協力することが必須である。
統一部は汎政府統一準備の中心となり、分断70年の今年が、韓民族の痛みを治癒して幸福な統一時代の門を開く年になるよう最善を尽くす。
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外交部
北韓非核化へ全力
経済協力インフラ構築も
統一時代を開くグローバル信頼外交
【2014年推進成果】
昨年1年、我々の明確な統一ビジョン提示を通じて統一に対する国際社会の認識を大きく高め、ドレスデン宣言以後採択されたすべての両者首脳会談結果文書(10件)に我々の統一政策に対する支持が明示されるなど国際社会の支持が広がった。
また、オバマ大統領、習近平主席訪韓および韓米外交・国防長官(2+2)会談開催等を通じて最上の韓米、韓中関係を構築し、初の政府間東北アジア平和協力会議開催、羅津・ハサン試験事業実施などを通して東北アジア平和協力構想およびユーラシア・イニシアチブの推進力を確保した。
【2015年統一外交環境および目標】
このような昨年度の成果を基に、光復および分断70年を迎える今年は①韓半島および周辺情勢変化の主導②平和・統一・信頼のインフラ構築③グローバル統一ネットワークの強化を3大目標とし、これを基に9大核心課題を設定、「統一時代を開くためのグローバル信頼外交」を積極的に展開していく。特に、今年度予想される重層的挑戦の中でもドイツ統一過程から得ることができる諸般の教訓と示唆する点をよく活用し、分断克服という時代的・歴史的召命を成し遂げていくための創意的接近が重要。
目標① 韓半島および周辺情勢の変化主導
韓半島および周辺情勢の変化主導という1番目の目標を達成するための4大核心課題として▽北核・北韓問題進展のための戦略的共助強化▽域内ミニラテラル協力の活性化▽東北アジア平和協力構想とユーラシア・イニシアチブ推進の加速化▽国連外交を通した韓半島状況の改善を提示。
歴代最上の韓米、韓中関係が統一環境醸成に寄与するように2者間の調和がとれた発展を持続推進する中で、国交正常化50周年を迎え新しい韓日関係を模索する一方、韓ロ関係の安定的発展を推進。
北核・北韓問題と関連、「先制的予防外交」を通じて核実験など北韓の挑発を最大限阻止する中で、「重層的な対北圧迫と説得」を通じて北韓の正しい選択を誘導し、「完全な北韓非核化」のための「意味のある6者会談プロセス」を本格稼働させられるように「コリアン・フォーミュラ」を土台に主導的努力を傾注し、「北韓非核化と南北関係改善」間の好循環をめざす。(「コリアン・フォーミュラ」とは、非核化対話の再開条件や方法に関する韓国政府の構想。昨年から米中など6者会談参加国と、これを基に協議してきた)
韓米日、韓米中、韓中日などミニラテラル協力を積極的に活用、特に韓中日外交長官会議の開催などを通じた3国間協力体制復元のために努力。
東北アジア原子力安全協議体スタートの基盤作りなど、東北アジア平和協力構想の分野別・機能別協力事業の活性化を図る。
羅津・ハサン物流事業に加えてソウルを出発、中国・モンゴル・ロシアを経て欧州まで横断するユーラシア親善特急(7月)および複合物流交通ネットワーク・シンポジウム(9月)など連係性増進のためのユーラシア・イニシアチブを加速化、北韓の参加も誘導。
一方、創設70周年を迎える国連を韓半島統一環境造成のための積極的なパートナーとして活用、国連総会議長訪韓(上半期)など国連高位級人士との交流を増進し、北核およびミサイル問題に対する団結した対処はもちろん、国連北韓人権事務所開所支援など北韓人権増進のための共助強化。
目標② 平和・統一・信頼インフラの構築
「平和・統一・信頼のインフラ構築」という2番目の目標を達成するための3大核心課題として▽韓半島分断の苦痛緩和のための国際協力増進▽統一志向人道主義外交の展開▽統一に寄与する経済外交を強化。
対北韓人道的支援のためにWHO、ユニセフなどと国際共助体制を構築し、離散家族問題の解決および脱北民保護・安全移送国際体制強化などのために国際機構および関連国家との協力深化。
DMZ(非武装地帯)世界生態平和公園造成のために現在平和公園を運営中のドイツ、フィンランド・ロシア、エクアドル・ペルーなどと経験共有のためのセミナー開催。
中東、アフリカ難民支援を含め、国際救護活動に主導的に参加し、保健安保のための国際的共助体系であるグローバル保健安保構想(GHSA)第2回会議のソウル開催など創意的・先制的保健外交を含む人道主義外交を本格的に推進することによって統一過程に必要な国際的力量を蓄積。
開城工業団地生産品に対するFTA特恵関税付与拡大を通じた開城工業団地の国際化で北韓の経済開放誘導を支援し、韓中日FTA交渉の加速化とTPP参加を積極的に検討して統一経済協力インフラを構築。
目標③ グローバル統一ネットワークの強化
3番目の目標であるグローバル統一ネットワーク強化の2大核心課題として▽統一外交ネットワークの拡充▽統一公共外交の拡大を設定。
昨年スタートした「韓半島クラブ」および「平和クラブ」をより活性化し、韓独統一外交政策諮問委員会との協力を深化する一方、韓・ビセグラド(ポーランド、ハンガリー、チェコ、スロバキア)間首脳会談の開催推進など統一韓半島未来のための核心友好国との戦略的協力を強化。(「韓半島クラブ」とは韓国と北韓の兼任公館をソウルに設置している21カ国と韓国外交部が昨年2月に発足させた。「平和クラブ」は北韓情勢に関する国際社会との協議の強化を目的に昨年5月に発足した、北韓に常駐公館を置いている21カ国の在韓公館と韓国外交部の協議体)
韓国が議長国のMIKTA外交長官会議(メキシコ、インドネシア、韓国、トルコ、豪州)主催など中堅国との協力もアップグレードすることによって統一ネットワークを重層的に拡充。
国際社会に統一の恩恵に対する認識を高める。
(安保)北韓非核化および東北アジア安保不安の解消/(経済)アジア太平洋・ユーラシアの新しい成長エンジン/(価値)民主主義、人権など普遍価値の拡散。
地域別・国家別ニーズに合わせた統一公共外交を展開し、グローバル韓人ネットワークの活用方案を模索する一方、ダボスフォーラム、ミュンヘン安保会議参加などを通じて国際市民社会内に統一恩恵に対する共感を拡散。
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外交部は、国際的統一基盤造成を通じて統一準備の進展に実質的に寄与できるよう、引き続き最善を尽くす。
(2015.1.28 民団新聞)