ユーストリームで情報発信
【兵庫】韓流に陰りが見えてきたといわれていても、熱心なファンはまだまだ健在だ。神戸市北区を拠点に活動している「韓国ドラマ・映画・音楽を愛する会」(日高京子会長)は発足から今年で10年目。ファンは関西地区を中心に広島や徳島、東京などに約300人を擁している。
始まりはTVドラマ「冬のソナタ」だった。ドラマに登場する韓国食に興味を覚えた主婦数人が日高会長宅に集まり、「トッポッギってなに?」「チャプチェって?」とわいわいがやがや。ついにはファン心理が高じて韓国のロケ地を訪れたり、韓国語の勉強も始めた。
03年に正式に会として発足。会員向けに「愛の集い」を定期開催し、韓流スターを迎えての交流会を重ねてきた。やがて、スターの追っかけだけに飽き足らず、韓日交流を兼ねた支援活動にも熱心に取り組むようになった。
08年にはソン・イルグク主演のドラマ「風の国」の成功を願い、韓国のロケ地に千羽鶴と差し入れ100人分を届けた。チェ・ジウとユ・ジテ出演のドラマ「スターの恋人」の神戸ロケ期間中は、朝と昼に撮影隊120人分の食事を差し入れた。
日本でデビューして間もないK―POP歌手の世話も焼いている。自治会の盆踊りには「新しいことをしましょう」と自治会長を口説き落とし、「Got2B」を出演させたこともある。狙いは見事にあたり、地域住民から「来年も楽しみ」と感謝されたことも。
6月からは新たな試みとして、韓国情報発信番組「神戸コリアまだん」(プロデユサーサー、日高ともこ)を立ち上げ、インターネットメディア「ユーストリーム」を媒体に、関西地区を中心とする韓流イベントの詳細を告知している。
いまが旬の韓国人アーティストや俳優のライブ映像もいち早く視聴が可能だ。変わったところでは、神戸市内のおすすめ韓国料理店といった生活情報も発信している。第1・3金曜日20〜21時。
同事務局(TEL078・583・8680)。
(2013.9.11 民団新聞)