掲載日 : [2016-01-27] 照会数 : 4615
独で快走 現代・起亜…昨年販売数16万4千台
現代自動車は昨年ドイツで、主要自動車メーカーの中で最高の成長率を記録し、歴代最多販売量を達成した。
「ディーゼルゲート」以降、フォルクスワーゲンをはじめとするドイツ自動車メーカーの信頼低下による反射利益を得たと言われる。
ドイツ自動車工業協会の15日発表によると現代自動車は昨年、ドイツで前年比8・6%増の10万8434台を販売した。これまでの歴代最多販売記録は、13年の10万1522台だった。
起亜自動車も昨年、ドイツ市場で前年同期比で4・0%成長して5万5689台を販売し、過去最多を記録した。現代と起亜を合わせた昨年の総販売台数は16万4123台、ドイツの輸入車市場2位だ。1位のシュコダ(チェコ。17万9951台)とは1万5000台差と迫った。また、現代自動車のドイツにおける実績成長は、現地戦略車種の「i30」と「i10」が牽引した。
ディーゼルゲートの主犯であるフォルクスワーゲンをはじめとする主要ドイツメーカーは、現代自動車の半分ほどの成長率に落ち込んだ。フォルクスワーゲンの昨年の販売数は68万5669台で前年比で成長率は4・4%。市場全体の平均成長率5・6%よりも低水準だった。
同グループに属するアウディも、26万9047台で3・7%の増加にとどまった。28万6883台を販売したベンツは5・3%の成長、BMWは24万8253台で4・3%増だった。
現代自動車の関係者は、「ディーゼルゲートという追い風もあるが、品質向上をさらに高め、ドイツ市場でのシェアを高めていく」と語った。昨年12月、ヨーロッパ最高権威の自動車専門誌である独「アウト・ビルト」の「2015年品質調査」で起亜自動車は1位、現代自動車は3位と気を吐いた。
また昨年、現代自動車はドイツ市場でアジア各メーカーの販売台数で1位を記録した。11年にライバルのトヨタを抜いた後、5年連続で首位を守っている。現代自動車を除くアジアの各メーカーの個別販売台数はいずれも10万台をかなり下回った。
(2016.1.27 民団新聞)