掲載日 : [2016-01-27] 照会数 : 4405
北核解決を最優先…外交・国防・統一新年度計画報告
「統一準備」着実に
政府は、北韓の4回目の核実験強行による厳しい安保状況のなか、追加挑発に備えて全方向・総力対備態勢を確立する一方、国際社会とともに北韓に強い圧力をかけながら北韓核問題の解決に最優先で取り組むことにした。
外交部と国防部、統一部は22日、青瓦台で「2016年外交・安保・統一分野」業務計画を朴槿恵大統領に合同で報告した。昨年の業務報告は「統一準備」に重きが置かれたが、今年は北韓の核実験を受け、北韓核問題などが最優先課題に挙げられた。
合同業務報告は「強固な外交安保、着実な統一準備」をテーマに、▽北韓の挑発に対する全方位かつ総力を挙げての対応▽北韓核問題などに対する総体的なアプローチ▽外交安保環境変化の能動的・戦略的な活用▽国民、国際社会とともに正しい統一準備の持続などを重点的に推進するとした。
外交部は、北韓核問題の解決を今年の最優先課題に設定した。国連安全保障理事会で話し合われている北韓への追加制裁については「これまでで最も強力な決議案」を推進し、韓米日、韓米中、韓日中の3カ国間協議の枠組みを活性化させ、中国とロシアの建設的な役割を誘導することにした。
同時に、能動的な東北アジア外交を通じ韓半島の平和強化、東北アジア平和協力構想とユーラシア・イニシアチブ(欧州とアジアの各国間経済協力を強化して南北統一の基盤づくりを目指す構想)の充実化による平和統一外交と、統一支援に向けた国際インフラの強化を推進する。
統一部は、「新たな韓半島」を目指し、南北関係の再構築をめざす。統一政策の推進目標として、「望ましい南北関係の確立」と「実質的な統一準備」を設定。「新たな韓半島」について「南北の住民すべてが核と戦争の恐怖から逃れ、平和と繁栄、自由と人権を享受する新しい韓半島」と説明した。
「韓半島信頼プロセス」に基づき対話の扉は開いておきながらも、非核化への圧力と原則ある対話を通じ北韓の変化と望ましい南北関係を導き出すという構想だという。また、南北離散家族など人道的な問題の持続的な解決と、民族の同質性の回復を促す南北協力なども重点推進課題に定めた。
(2016.1.27 民団新聞)