掲載日 : [2020-04-25] 照会数 : 6302
脱北の元駐英公使当選…「未来統合党」の太救民氏、選挙区では初
[ 当選を決め喜ぶ太救民氏 ]
ソウル市江南甲で北韓から韓国に亡命した元駐英国北韓公使の太救民氏(本名=太永浩)が当選した。太氏は保守系野党の「未来統合党」から出馬した。過去に第19代総選挙では脱北者の趙明哲氏が保守系「セヌリ党」の比例代表として国会入りを果たしたが、選挙区での当選は初めて。
太氏は「偉大な選択をして頂いた江南区民と大韓民国のために渾身の力を込めるつもり」とし、「個人の勝利でなく江南住民と大韓民国の勝利」と北なまりを交えて喜びを語った。
太氏は2016年に北韓公使として駐在していた英国から韓国に亡命し、話題となった。亡命後は金正恩体制を非難する活動を続けていた。「北韓の住民を救う」という意味である「太救民」という住民登録上の名前で選挙を行った。
富裕層が多い同選挙区の江南甲には4選議員出身で「共に民主党」の金星坤氏が出馬していたが劣勢を乗り越えられなかった。同選挙区は過去28年間、民主党系の議員が当選したことがない「保守畑」でもある。
(2020.04.24 民団新聞)