仁川アジア大会の閉会式出席を名目に4日午前、平壌からの特別機で電撃訪韓した北韓の黄炳瑞人民軍総政治局長ら最高幹部は同日、仁川市内で外交・安保政策を統括する金寛鎮青瓦台国家安保室長(長官級)らと行った昼食会談で、韓国政府が提案した2回目の南北高官級協議の受け入れを表明した。
約2時間に及んだ会談には韓国側から柳吉在統一部長官ら8人、北側は国家体育指導委員会委員長を務める崔竜海労働党秘書(前軍総政治局長)、対南関係を担当する金養建労働党秘書ら7人が同席した。
統一部の林丙哲報道官はこの日の会見で、「北韓側は10月末から11月初めに、わが方が望む時期に南北高官級協議を開催するとの意向を示した。具体的な内容は実務的に協議していくことにした」と述べた。北韓は今後も南北間の対話を続けていくとの意味で2回目の協議という表現を使ったと説明したという。高官協議は韓国が8月に提案していたもの。
黄総政治局長らは、鄭 原国務総理、金武星セヌリ党代表、文喜相新政治民主連合非常対策委員長ら与野党議員とも仁川のアシアードメイン競技場で会談した。
林報道官によると、朴槿恵大統領は訪韓した北韓高官らと会談する用意があったが、閉会式に出席する北韓側の時間の都合上、青瓦台訪問は実現しなかった。
北韓高官らは鄭総理、金国家安保室長、柳統一部長官と共に閉会式を観覧した後、予定通り同日夜、平壌に戻った。
(2014.10.8 民団新聞)