掲載日 : [2016-06-08] 照会数 : 4582
条例作り迫るテコに…対策法受け師岡弁護士が講演
「『ヘイトスピーチを許さない』川崎市民ネットワーク」は5月30日、川崎市教育文化会館で外国人人権法連絡会運営委員の師岡康子弁護士を講師に招き、ヘイトスピーチ対策法をテーマにした緊急学習会を開いた。会場は市民180人で埋まり、立ち見が出るほどだった。
師岡弁護士は冒頭、ヘイトスピーチ対策法の成立について、「条文に足りないところはあるが、まずは成立したことを喜びたい」と反人種差別理念法の誕生を歓迎した。
なかでも「国が差別被害を初めて認め、解消するために取り組む」「差別は許されない」とした前文を評価し、「附帯決議とセットで考えれば、総合的に見て十分使える」と述べた。
川崎市のように差別・排外的なデモが横行している地域では、附帯決議の「地方公共団体の責務」をテコにして今後の条例作りを迫っていけると運動側を後押しした。
(2016.6.8 民団新聞)