民間主導で統一準備基金を集め、統一運動団体を支援するための「統一分かち合い基金」出帆式が7日、財団法人「統一と分かち合い」(安秉勳理事長)の主催でソウル市内のプレスセンター国際会議場で開かれた。参席者は、「月1万ウォン寄付約定書」に署名した。
安理事長は、出帆式で「今年は解放70年であり同時に分断70年である。このままであれば南北韓は互いに別の民族、別の国になってしまう。分断100年になる前に南北の障壁を取りはらい統一の門を開かなければならない」と強調。「分断の障壁を取りはらうには、今こそ民間次元で北韓住民の心をつかみ変化させるために、国民の力を集めなければならない」と訴えた。
さらに「統一分かち合い基金会員となり、一家庭で月1万ウォンずつ寄付すれば北韓同胞だけでなく、私たちの子弟の安全と未来に対する投資になる」と呼びかけた。
大統領直属統一準備委員会の鄭鍾旭民間副委員長は祝辞で、「統一と分かち合い財団が基金造成に着手したことは、統一時代を準備する礎石になるだろう」と高く評価、「統一準備委員会も活動に大きな関心を持ち協同したい」と表明した。
「統一と分かち合い財団」は統一問題元老と専門家が集まり「左右と保守・進歩を超越した民間統一運動のハブになる」という目標を掲げて先月設立された。同財団が募集・運用する「統一分かち合い基金」は、南北間言語・歴史・文化的同質性回復と南北住民間信頼形成、北韓子ども助け合いと病気退治、次世代統一リーダー養成、南北間地域結縁などの分野で活動する民間統一団体と北脱出者などを支援するのに使われる。
出帆式には金武星セヌリ党代表、田炳憲新政治民主連合最高委員、朴元淳ソウル市長、南景弼京畿道知事、許昌秀全国経済人連合会会長、朴容晩大韓商工会議所会長、朴根熙三星グループ総括社長など政・官・財界と文化・宗教界要人、一般市民など300人余りが参加した。
(2015.7.15 民団新聞)