民団東京本部の故具胤書常任顧問(民団中央本部顧問)をしのぶ会が4日、都内の目黒雅叙園で営まれた。民団関係者を中心に約150人が参列。花で囲まれた遺影を仰ぎ見ながら祭壇に献花し、最後のお別れを行った。
故人は民団東京・港支部支団長を経て86年5月、民団東京本部団長に就任。ソウル・オリンピックの成功を願って全国的に展開された誠金募金では、同本部が目標とした30億円を超過達成。同時に東京韓国学校理事長としても、校舎の再建築事業を成し遂げた。88年に体育勲章、90年にも国民勲章牡丹章をそれぞれ受章。
民団東京本部の金秀吉団長は、「崇高な祖国愛と民団への同族愛をこれからも模範としていきたい」と追悼の言葉を述べた。また、民団中央本部からは朴安淳副団長が参席し、呉公太団長の「お別れの言葉」を代読した。
慶尚北道出身。1月26日、移住先の島根県松江市で死去。96歳。施主で孫の具滋基さんは、「勲章は我が家の誇り。教育に力を入れた祖父の遺志を受け継いでいく」とお礼の言葉を述べた。
(2015.3.18 民団新聞)