掲載日 : [2023-04-19] 照会数 : 1503
民団静岡、ゆかりの「朝鮮通信使」再現 静岡まつり 「駿府城登城行列」
[ 正使に扮し行列の先頭を歩くのは尹憲祚団長(右) ]
【静岡】第67回静岡まつり(同実行委員会主催)のメーン行事の一つ「駿府登城行列」に1日、民団静岡県本部(尹憲祚団長)が「朝鮮通信使行列」で参加した。
行列はNPO法人AYUドリームのメンバーと民団の任職員25人で構成。正使に尹団長、副使に金成根監察委員長、従事官には李光男議長がそれぞれ扮し、市中心部から駿府城をめざした。行列が満開の桜の木の下を歩くと、色鮮やかな衣装に魅了された市民が一緒に写真をと声をかける場面も見られた。
静岡まつりは1957年から始まった市民のまつり。朝鮮通信使は江戸時代の1607年に朝鮮王朝から初めて派遣され、家康から将軍職を継いでいた徳川秀忠に国書を奉呈した。その帰路、駿府で家康に謁見した故事を再現した故事を再現したもの。朝鮮国との和平を強く望んでいた家康は大いに歓待したと伝えられている。
尹団長は「今年も静岡にゆかりの深い朝鮮通信使の再現行列を組み、市民に知ってもらえる活動ができたのはうれしい」と語った。奈良県から訪れた魯ゼウォンさん(天理大学国際学部地域文化学科教授)は「民団が当時の草の根民間交流活動を再現する活動に地道に取り組んでいることに感動した」と述べた。実行委員会によれば、この日は50万人が観覧した。
(2023.4.19民団新聞)