掲載日 : [2016-11-16] 照会数 : 6963
「国失えば存在なし」…義勇軍同志会が長津湖戦闘戦死者を慰霊
[ 民団、婦人会、青年会関係者が戦死者を慰霊した ]
長津湖戦闘戦死者慰霊祭(主催・在日学徒義勇軍同志会、後援・在外同胞財団)が11日、韓国中央会館(東京・港区)で開かれ、同志会や民団、婦人会、青年会関係者ら約60人が参列して犠牲者に献花し、哀悼の意を表した。
長津湖戦闘の概略を説明する映像の紹介後、同志会の朴鳳会長が「1950年6月25日、北韓の奇襲南侵で始まった韓国戦争に、在日学徒は『国なくして私たちの存在もない』と決起し、参戦した。当時の青年、学生らの愛国・愛族の強い思いを風化させてはならない」と追悼辞を述べた。
民団中央本部の呉公太団長は「崇高な先輩らのお陰で今日の韓国の発展がある。しかし、北韓の核廃絶なくして韓半島の安定と平和統一はない。世界平和を脅かす北韓を許すわけにはいかない」と決意を新たにした。
この戦闘は韓国戦争のさなか、11月26日から12月13日まで米軍第1海兵師団が、北韓の臨時首都だった江界を占領しようと北上中に、咸鏡南道の長津湖渓谷で自軍の10倍に達する12万人規模の中国共産軍の大包囲網から抜け出す撤収作戦で、最大の激戦と言われている。
米軍7師団の兵力一部と米軍に配属されていた在日学徒義勇軍などが参戦し、在日学徒の83人が命を落とした。「食料も銃も車のエンジンも凍る殺人的な寒さと何重もの中国共産軍の包囲網を突破した戦闘」として知られ語り継がれてきた。
本国では08年から毎年11月11日11時を期して、国家報勲処が主管し、大韓民国のために闘って犠牲になった国連軍兵士らが眠る釜山国連軍墓地の方角に向けて、追悼する国家行事として執り行っている。
(2016.11.16 民団新聞)