◆熱く語り、感じ、結束誓う 青年母国訪問団 在日韓国青年会(朴裕植中央本部会長)の「在日同胞青年母国訪問」が9月25日までの4日間、ソウル市を中心に実施され、全国から集まった290人が南北非武装地帯(DMZ)の視察や三星電子の訪問、交流パーティーなどで連帯を広げた。民団のほか民主平和統一諮問委員会日本地域協議会、在外同胞財団が後援した。 |
◆次世代560人…友情を未来へ オリニジャンボリー 2016在日同胞オリニジャンボリーが7月31日までの4泊5日間、ソウル市内で開催された。日本全国から小学4年生から6年生の児童449人と世話係の青年会会員らで構成したボランティアを合わせ560人が、母国の夏を一緒に楽しんだ。隔年開催で通算9回目の今年は、民団創立70周年事業の一環として定員を拡大、過去最高の参加者数となった。目玉はソウルの小学生500人を招いて開いた交流会で1000人のオリニが友情と連帯を育んだこと。 |
◆初のドキュメンタリー 70年の歩みを映像で 民団70年の歩みを特集したドキュメンタリー番組が韓国で相次いで放映された。KBSテレビは10月23日、「特集ドキュメンタリー在日民団70年 希望を歌う」を、ニュース専門放送局のYTNも11月に「玄界灘の架け橋…在日」を2部にわたって放映。母国への貢献や差別闘争、未来へのメッセージなどを紹介した。 |
◆初めて知った在日同胞史 次世代サマースクール 次世代育成運動の一環として、日本の学校に在学する中学、高校、大学生(短大・専門学校生含む)を対象とした、ソウルでの「在日同胞次世代サマースクール」が8月4日から順に3泊4日の日程で開催された。今年は民団創立70周年記念事業「次世代1500人母国訪問」の一環として各コースとも定員を拡大、中・高・大学生あわせて406人が参加した。在日同胞の歴史や韓国の近代史、北韓情勢を学び、伝統文化体験、ハイテク企業の見学を通じて母国を自らの肌で感じた。「韓民族として生きたい」との感想が多かった。 |
◆写真で伝えた在日愛国愛郷心 本国巡回写真展 「民団は同胞とともに大韓民国とともに」をキャッチコピーに、民団と在外同胞財団が共催した「創団70周年記念写真展」が5月から11月にかけて主要8都市自治体とソウル大学、高麗大学、国会議員会館で開かれた。来館者は7万人を超え、在日同胞の権益擁護運動や、祖国発展に寄与してきた在日同胞と民団の70年の歴史を写真で理解する一助になった。 |
◆前人未踏の5連覇 韓国国体海外の部 忠清南道の牙山などで開かれた第97回韓国国体(10月7〜13日)で在日同胞選手団(李光馥団長)は、金12、銀4、銅4のメダルを獲得し、海外同胞の部で5大会連続総合優勝を達成した。5連覇は初。 |
◆28年ぶりの五輪代表 安昌林リオ大会に 世界ランキング1位で、5月の国家代表最終評価戦で優勝した在日3世の柔道73㎏級韓国代表、安昌林選手(22、水原市庁)がリオ五輪出場を決めた。在日同胞選手が韓国代表として五輪に出場するのはソウル大会以来28年ぶりとなる。 |
◆良妻賢母1300人 婦人会大研修 婦人会中央本部(朴善岳会長)が毎年初夏に開く大研修会「在日女性地位向上セミナー」が6月1日の九州・中四国地協を皮切りに始まった。7月9日までの1カ月間、全6地区で順に開催。約1300人を集め、教養をみがきながら会員間の親睦を図った。 |
◆未来への提言探る 未来創造フォーラム 民団は創団70周年事業の一環として在日同胞社会のニーズに合った提言を模索する「未来創造フォーラム」を4月から毎月1回のペースで政策検討委員会を開催。10月の70周年式典で「未来創造メッセージ」を発信した。 |
◆団結して存在感示す 統合韓商連が出帆総会 紛糾状態にあった在日韓国商工会議所と一般社団法人在日韓国商工会議所が5月27日、「統合一般社団法人在日韓国商工会議所出帆総会」を駐日韓国大使館で開いた。代表理事会長に金光一東京韓商会長、代表理事に朴義淳京都韓商会長を選出し、共同代表制で統合韓商を運営することを決めた。最初の2年を任された金会長は「民団の傘下団体として活動する。同胞経済人が一つにまとまって在日のために力を発揮しよう」と呼びかけた。 |
◆70年の力を未来へ 未来創造メッセージ発信 民団中央本部の創団70周年記念式典と祝賀会が10月21日、東京都内のホテルで開かれ、全国の民団幹部や傘下団体、韓日両国の国会議員ら来賓など、約1000人が参席した。第1部の式典では民団の歴史を振り返る映像、各界からの祝辞の後に、「創団70周年未来創造メッセージ」を発表。居住する日本の地域社会発展に参与し、韓日友好の懸け橋を強化するとともに、在日同胞の総結集を実現すると高らかに宣言した。第2部の祝賀会は韓国の伝統打楽器を用いたサムルノリ、東京韓国学校初等部児童のテコンドでオープニング。ステージでは、K‐POPグループのノーティーボーイズや「トロット王子」のパク・ヒョンビンのライブで祝賀ムードを盛り上げた。 |
◆静岡全世帯を戸別訪問 中央と9地方本部が加勢 民団中央本部は9月25日までの9日間、静岡県全域の団員宅を対象とする戸別訪問を実施した。東日本大震災のような自然災害に備えた緊急連絡網が必要と考えていた静岡県本部の危機感に応えた。中央と9地方本部から実務者と幹部延べ136人が現地入りした。訪問先では緊急連絡網の必要性を説き、世帯主と家族の携帯電話番号、家族構成、民団への注文を確認した。 |
◆新たな青年層掘り起こす 青年会全国キャラバン 青年会中央本部(朴裕植会長)は5月から3カ月間、民団創団70周年記念「在日同胞青年母国訪問」事業に向けて「全国連帯強化キャラバン」を展開した。新たな青年層の掘り起こしを図るとともに、活動者の訓練も兼ね組織基盤の再構築を図るのが目的。母国訪問には全国から目標の300人が参加する成果を挙げた。 |
◆北の核実験に強く抗議 核実験やミサイル発射など度重なる北韓の軍事挑発に対し民団は朝総連中央本部会館前で緊急抗議行動を行った。また、9月9日に開かれた全国地方団長・中央傘下団体長会議で、この日強行された北韓の核実験に対して、核実験に強く抗議し、強力な制裁に共同歩調を強く求めるなど、参加者一同が決議文を満場一致で採択した。 |
◆「韓食」で盛りあがる 日韓グルメフェア 民団韓食ネット(崔千浩会長)は11月6日までの3日間、東京浅草の六区ブロードウエイなどで「日韓グルメフェア2016・イン・浅草」を開催した。食を通じた韓日友好を図るため、15年に浅草で初開催、2回目はさらにパワーアップした。メーンストリートとなった「六区ブロードウエイ」を中心に、期間中、両国のグルメブースや、アイドルグループによるライブ、キムジャン体験、韓服着付け体験など多彩な企画で連日、数万人の人出でにぎわいを見せた。 |
◆マダンの主役はオリニ 民団東京同胞の集い、新定住者ら350人参加 主役はオリニたち。民団東京本部(金秀吉団長)は9月22日、民団の将来の担い手となる団員子弟を、保護者同伴で千葉県富津市のテーマパーク「マザー牧場」に招待した。参加者は新定住者を中心に350人。オリニが161人も。会場では保護者の助けを借りてアイスクリームを手作りし、羊、子馬、アヒルとのふれあいで忘れられない思い出を心に刻んだ。 |
◆621人登録 東京韓学「土曜学校」 第32期東京韓国学校附設土曜学校が4月23日、新宿区の同校で開講した。登録済みの生徒数は合わせて621人(35班編制)。このうち27班までがオリニ、残りの8班が保護者向けの成人クラス。生徒数では米国のシリコンバレーに続く世界第2位の規模のハングル学校。カリキュラムは韓国語と文化、歴史が中心。ほかにも「サムルノリ」や「中国語入門」、成人向けには「古典舞踊」もある。 |
◆企業と学生、感度良好 3回目の就職フェア盛況 民団中央本部主催の合同企業説明会「MINDAN就職フェア」が6月18日、東京・港区の韓国中央会館で開かれ、在日韓国系を中心とする20社がブースを構えた。会場には韓国からの留学生や在日韓国人、高校・大学で韓国語を学んだという日本人学生らでにぎわった。いずれも語学力と意欲を武器にした「グローバル人材」がウリだ。来場者は200人を超えた。 |
◆在日史を次世代へ 学生会と留学生会がスクラム 在日本大韓民国学生会中央本部(奇龍寿会長)は11月12日、東京・港区の韓国中央会館で「次世代の在日韓国人が進むべき道」と題した学習会を開催した。早稲田大学韓国人学生会(李常揆会長)と在日韓国留学生連合会(安昌虎会長)との共催。在日学生3団体が韓国中央会館に集まり合同学習会を行ったのはこれが初めて。民団創立70周年記念事業の一環。奇会長は、「先輩たちが現在の民団をどのようにして創りあげてきたのか。これから先、民団の未来を担う自分たちは、それを勉強して次の世代につなげていく必要がある」と趣旨を語った。 |
◆「朝鮮通信使」を世界遺産に 韓日で共同申請 江戸時代に朝鮮王朝が日本に派遣した外交使節団「朝鮮通信使」に関する韓日の史料111件を世界記憶遺産に登録するよう、両国の民間団体が3月30日、国連教育科学文化機関(ユネスコ)に申請した。来年の登録を目指す。韓日の団体が世界記憶遺産に共同申請するのは初めて。申請したのは、朝鮮通信使にゆかりのある「釜山文化財団」とNPO法人「朝鮮通信使縁地連絡協議会」(縁地連、事務局・長崎県対馬市)。両団体の関係者が釜山市からユネスコ本部に申請書を郵送した。資料は、来日の模様を描いた記録画「朝鮮国信使絵巻」や外交記録「朝鮮国書」など111件333点(韓国側63件124点、日本側48件209点)。 |
◆ヘイトスピーチ許さず 対策法案成立 特定の人種や民族を差別し、地域社会からの排除をあおるヘイトスピーチの対策法(ヘイトスピーチ解消法)案が、5月24日の衆院本会議で、自民、民進などの賛成多数で可決、成立した。6月3日に施行。民団は「罰則規定のない理念法とはいえ、ヘイトスピーチの暴力が野放しであった状況を変えていく重要な起点であり、根絶に向けての大きな一歩として意義付けることはできる」と呉公太団長名で談話を発表。 |
◆国際化視野に人材育成 白頭学院が創立70周年 学校法人白頭学院(高敬弼理事長、李光衡校長)の創立70周年記念式典が6月17日、大阪市内のホテルで開かれ、出席した300人が喜びをともにした。高理事長は「新校舎竣工を追い風に生徒数も増加傾向にある。これからも日本、韓国、そして国際社会に適応できる人材を育成する責務を果たしていく」と新たな決意。 |
◆「経営力強化」一丸で 韓信協が60周年 創立60周年を迎えた在日韓国人信用組合協会(韓信協=呉龍夫会長)の第65回通常総会後、創立60周年を祝う集いがもたれた。呉会長は「60年前、5組合を母体に産声を上げた協会は、82年には会員39組合を数えたが、バブル崩壊後の統廃合で6組合になった」とふり返りながら、「昨今の異次元的な金融緩和やマイナス金利政策の逆風を跳ね返し、在日同胞経済や地域経済を支え、共存共栄できるよう会員組合が心を一つにしていこう」と呼びかけた。 |
◆本部会館が大規模半壊 熊本地震・被災同胞戸別訪問 4月14日に激震・強震が相次いだ熊本地震の被災同胞を支援するため15日に「熊本地震被災者支援韓国民団対策本部」(本部長・呉公太団長)を設置し、中央本部スタッフを熊本本部に派遣して本格的な救済活動に入った。団員・家族に人的被害はほとんどないものの、自宅や店舗の損壊は多く、避難所生活や営業不能を余儀なくされた。5月18日に民団熊本県本部が大規模半壊に認定され、本部は新会館建設を計画。民団の義援金は全国から約4500万円が寄せられた。 |
◆3度目の国政参与 投票率、前回下回る 韓国中央選挙管理委員会によれば、3月4日に終わった第20代韓国国会議員選挙の在外投票で日本地域の投票率は、前回(12年)の52.6%を大きく下回る27.6%だった。米国36.8%、中国38.3%。日本地域の投票所は10カ所から16カ所に増え利便性が向上したが、険悪な状態が長びいた韓日関係や韓国政界の内紛・混迷を反映した可能性がある。 |