掲載日 : [2021-01-15] 照会数 : 10164
「政治の責任を痛感」額賀日韓議連会長…民団新年会来賓あいさつ
[ あいさつをする額賀福志郎・日韓議員連盟会長 ]
額賀福志郎・日韓議員連盟会長(自民党衆議院議員)
韓国も日本もコロナの第3波襲来で悪戦苦闘している。コロナは一国だけでは解決できない。隣国と協力して対処していかなければならない。その意味では韓国と日本がしっかり手を握り合うことが大事だ。
ソウル中央地裁の慰安婦訴訟判決には正直、冷や水をかぶせられた思いだ。しかし、民団のみなさんの気持ちを考えたのならば、これは政治の責任なのだと思いなおした。
片意地ばかりはっても解決策は生まれない。韓国側と常識的に、ざっくばらんに腹を割って話しあおう。メンツばかり考えていてはだめだ。お互いにテーブルについて一緒になって話し合いできる環境をつくっていきたい。
河村建夫・日韓親善協会中央会会長(自民党衆議院議員)
こういうときだからこそ力を合わせていこう。1998年の金大中大統領と小渕恵三首相の「韓日パートナーシップ共同宣言」の精神に立ち返って新しい日韓関係を築いていこう。慰安婦裁判を乗り超えていこう。歴史をしっかり見つめなおし、力を合わせてこそ新しい日韓関係が生まれる。これからも民団と力を合わせていきたい。
太田昭宏・公明党全国議員団会議議長(衆議院議員)
コロナと日韓関係が今日の大きなテーマ。お互いに助け合い、協力し合う日韓関係をどうつないでいくのか。それには呂健二団長の言った「絆」がメーンになる。民団の皆さんと小さなことでも絆を結んでいくことが大事となる。決して逆転満塁ホームランを狙うのではなく、一塁から一個ずつ埋めていく地道な努力を積み重ねていこう。
白眞勲・立憲民主党参議院幹事長代理(参議院議員)
民団の新年会を楽しみにしていたのに、ソウル中央地裁の慰安婦訴訟判決でずっこけた。日韓関係者はいいと思っていたらひっくり返る。
いま思い返せば、「慰安婦」問題の最終的かつ不可逆的な解決を確認した2015年12月の「日韓合意」では安倍さんがよく頑張った。
韓国側は司法の問題というが、最終的には政治問題となる。ここは議員が頑張っていかなければならない。韓国の議員と協力して日韓関係をよくしていきたい。
来年は楽しい新年会にできたらいいなと思う。
笠井亮・日本共産党常任幹部会委員(衆議院議員)
在日韓国人も大変な困難に直面している。そのすべてに政治が手を差し伸べなければならない。ヘイトスピーチは論外だ。規制強化へ民団と取り組んでいく。地方参政権付与も大きな課題だ。その実現に取り組む。日韓関係にかける呂健二団長の志に賛成だ。日本側には過去の植民地支配への謙虚な反省が大事。
鈴木宗男・日本維新の会参議院議員
李明博大統領(当時)が来日時に大阪で記者会見したときの言葉が印象に残っている。子どものころ殴られたという。しかし殴ったほうは覚えていないのだ。これは今の日韓関係にあてはまる。かつて、日本が韓半島を植民地支配したのは事実だ。このことをわれわれはもっと真剣に考えるべきだ。日本側が積極的に謝るのならば信頼関係が生まれる。
福島瑞穂・社民党党首(参議院議員)
日韓関係の改善に向けて社民党としても取りみたい。差別の根絶、特にインターネット上のヘイトスピーチはひどい。民団と一緒に取り組んでいきたい。韓日・日韓関係がよくなるよう差別根絶に取り組む。
(2021.01.15 民団新聞)