掲載日 : [2016-09-14] 照会数 : 6937
<民団韓食ネット>在日の焼肉文化発信…中国で「韓食世界化フォーラム」
[ 右から在日同胞発表者の徐道源さんと同じく崔吉賢さん ]
苦難の歴史も
世界韓食総連合会主催の「韓食世界化フォーラム」が、中国吉林省延辺自治区延吉で8月31日まで5日間にわたって開かれた。同フォーラムには日本をはじめ米国、ニュージーランド、豪州、英国、中国などから同胞関係者200人が参加。日本からは民団韓食ネット協議会(崔千浩会長)の関係者6人が加わり、中国吉林省で韓食の現地化についてつぶさに実情を視察した。
8月29日のフォーラムでは、「福岡大東園」を経営する徐道源さんが、焼肉を主体とした韓食文化発展の経緯とその原動力となった在日の苦難の歴史について報告した。徐さんのウリマルは決して流ちょうとはいえなかったものの、焼肉文化が日本で市民権を得た経緯を分かりやすく説明し、参加者に感銘を与えた。報告を終えた徐さんのもとには店への訪問希望者が相次いだ。
この後、延辺国際飯店で開かれた晩餐会では世界韓食総連合会(金順玉会長)による第1回韓食世界化海外同胞賞の授賞式も行われ、コラボ(任和彬代表)が東京代表で表彰された。同社は日本にいながらにして韓国国内15にのぼる著名な専門店の料理を一堂に味わえるというアイデアで人気を集めている。
民団韓食ネットの崔会長は「日本での韓食発展の歴史と在日の苦難の歴史はまさしく重なる。このことを世界の韓食関係者に発信できたことは大きな成果であった」と振り返った。
(2016.9.14 民団新聞)